昨年出場なしのアン・シネ 緊急事態宣言再発令でどうなる
国内女子ツアーで「入国制限保障制度」 シードのイ・ボミ、来日できずのアン・シネは?
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は26日、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした日本政府の入国制限によって資格を有しながらも大会に出場できなかった選手に対して、保障制度を設けることを明らかにした。
対象は2020年に行われた3大会。レギュラーツアーは20年初戦「アース・モンダミンカップ」と第2戦「NEC軽井沢72」、ステップアップツアーでは8月に延期開催された「rashink×RE SYU RYU/RKBレディース」。当該選手が自力での出場ができなくなった時点で出られなかった試合数に応じて付与される。
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20年と21年が1シーズンに統合され、シーズンの優勝者と永久シード選手を除いて9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」終了後に行われるリシャッフルの対象となる。仮にイ・ボミ、キム・ハヌル(ともに韓国)といった制度対象のシード選手がリシャッフルで出場権を与えられる賞金額に達していなかった場合、10月「スタンレーレディス」と「富士通レディース」の2試合の出場資格を得る。
リシャッフルをクリアした上でシードを喪失するケースでは、22年シーズン2試合。その2試合の賞金も20-21年シーズンの年間獲得賞金に加算され、合計が賞金シードの50位以内に相当する額であれば、そのまま22年の出場資格を獲得できる。
今季は規定により残り11試合が消化されると、シードを持たない選手らの出場資格を見直すリランキング制度を実施する。
そのなかで、2019年末の予選会(QT)25位で出場資格を有するアン・シネは今も日本に入国できず、3月4日開幕の「ダイキンオーキッドレディス」も参戦できない状況となっている。
現在は米国のサンディエゴで合宿中。在留資格を得るには一度韓国に戻る必要もあり、日本ツアーに参戦できるのは早くても4月以降となりそうだ。第1回リランキングまでに賞金を上積みできなくてもレギュラーツアー2試合は出場資格が保障されるものの、厳しい戦いが待ち受ける。