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病み上がりも回復は急ピッチ 賞金トップ・笹生優花は「楽しみたい」

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前(3日)◇琉球GC(沖縄県)◇6561yd(パー72)

国内女子ツアーの賞金ランキングで首位を走る19歳の笹生優花にとって、今回が初めての沖縄で、もちろん大会も初出場。さらに、有観客もプロになって国内では初体験と“初物づくし”の21年初戦を迎える。

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父・正和さんによると、沖縄入りする直前に40度以上の高熱が3日続いて、一時は大会出場も諦めそうになったという。新型コロナウイルスの感染も心配されたが、発熱相談センターの指示に従って訪れた病院で検査を受けると白血球の数値が高かった。PCR検査の結果は陰性で、「ノロウイルスではないか?」という医者の判断に従って3日続けて点滴を投与されると、徐々に症状は改善していったという。「若いから回復も早い。食事もできるようになってきて、身体(の調子)は7割くらいかな」と正和さん。

前週は3日間、体調面も考慮してカートに乗りながら琉球GCをラウンドした。笹生は「グリーンが小さいし、日本にはあまりないコース。セカンドショットが大事になってくる」と、風が強く、芝目もキツい南国特有のコースを警戒する。

開幕前日になって、大会関係者に新型コロナウイルス陽性者が出たため、コースはクローズ。早朝5時のメールに気がつかなかったという笹生は、7時半にコースに着いてその事実を知らされた。キャディバッグは毎日、宿舎に持って帰っている。その足で近所の練習場へと向かい、昼過ぎまで打ち込んだ。

「試合をやっていなかったので、自分のゴルフが心配です」と笹生は言う。「まずは予選通過をして楽しみたい」と目標はどの試合でも変わらない。

「自分は賞金ランキングを考えるより、今の試合に集中した方が気持ちいい。賞金女王になるためにやらなければいけないことをひとつずつやっていきたい」と、今週から始まる長い一年を前に、自身の足元をしっかり見つめた。

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