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イメージは5ヤード刻み 高橋彩華が貫く「自分のゴルフ」

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 初日(1日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇6564yd(パー72)

風は弱く、グリーンも軟らかい。珍しくガードを下げた葛城で、午前スタートの高橋彩華がノーボギーの「66」で首位と好発進した。

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「今日は全体的にショットも安定して、ピンチも少なく、その中でよくパターが入ってくれた。ゴルフはしやすかったです」という高橋は、今年5戦で4度目のトップ10発進(首位発進は2回)。シーズンオフに「効率性を上げるため」にレイドオフ(目標よりも左を向く)に変えたスイングも「試合ごとに良くなっているので、あとはパター次第かな」と手応えを感じている。

10番からスタートして、前半に2バーディ。折り返した後半は2、4(パー3)、7番(パー3)で10mほどのバーディパットを沈めるなど4バーディを積み上げた。2017年に初受験したプロテストは不合格で、その頃からパッティングに不安を抱えており、「10mくらいあった方が気楽に打てる」というのが現状だ。「まだ不安で怖いのは消えていないけど、その気持ちにうまく向き合えるようになった」と、この日は2m以内のバーディパットも3つ沈めた。

高橋は、最近では珍しくショットの距離を5yd刻みで考えている選手の一人。「だいたいキリのいい数字で考えて、あとは“強め”とか“コントロール”とか。それが一番イメージが出るし、結構狙ったところに落ちますね」。練習ではたまに弾道測定器を使うというが、「誤差は2、3ydくらい。自分の中の強い、弱いでコントロールできています」と、昔からこの方法で戦っているという。

16年「日本女子アマ」を制するなど、アマチュア時代は黄金世代(1998年度生まれ)をけん引する選手の一人として注目されたが、同期は小祝さくら勝みなみらすでに9人が初優勝を経験している。

「前までは悔しい気持ちが大きかったけど、最近は『いずれ、自分のゴルフができたら勝てる日が来る』と思ってゴルフしています。考え過ぎても空回りが多くて、結果につながらないので止めました」と肩の力を抜く。

余計なことは考えず、直感とイメージでコースに向き合って、高橋は黄金世代10人目の優勝をつかみにいく。(静岡県袋井市/今岡涼太)

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2021年 ヤマハレディースオープン葛城



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