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仕掛ける罠と悩みどころ 諸見里しのぶがコース設定を初担当

◇国内女子◇ほけんの窓口レディース 事前(13日)◇福岡カンツリー倶楽部和白コース(福岡県)◇6335yd(パー72)

ツアー通算9勝で2019年を最後に一線から退いた諸見里しのぶが、レギュラーツアーで初めてコースセッティングを担当する。

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前回の19年大会から40ydほど総距離が伸びたコース。1オン可能だった前半5番(パー4)は15yd伸びて305ydに。この日もピン位置を想定しながらコースを歩き「最近は選手たちの飛距離が本当に伸びている。(5番は)ティイングエリアを前にすることもある。後ろのときに選手たちが攻めるのか、守るのか。前に出したときはどうするのか」と戦略性を口にし「ティショットからコースマネジメントが必要なセッティングにしたい」と語った。

ツアー撤退後に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の研修を受け、下部ステップアップツアーでは2020年の「かねひで美やらびオープン」(沖縄・かねひで喜瀬カントリークラブ)、21年の「ラシンク・ニンジニア/RKB レディース」(福岡カンツリー倶楽部 和白コース)でコースセッティングを担当した。

現役時代の3、4倍はコースチェックに時間を割き、前週の「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」ではラウンドリポーターとしてメジャーセッティングを確認した。WOWOWで米女子ツアーを見る機会も多く「いままでは選手目線で見ていたところが、セッティングを見るようになった」と視点の変化を実感している。

悩みの種は天候だ。「下見で来たときは(優勝スコアは)12、3アンダーくらいだと思っていたけど、週末は天気も悪い。例えば雨が降ると、グリーンで水がたまるところにカップを切れなかったり。(セッティングは)天気、自然との勝負でもあると思う」

カギに挙げたのは終盤4ホール。「15(408yd/パー4)、16番(175yd/パー3)は長いホール。対して17番は短い(345yd/パー4)。短いけどピンの位置によって、どれだけ勇気を持って攻めてきてくれるかなという位置にしたい。18番(496yd/パー5)は飛ぶ選手は(2打目で)グリーン付近まで行くと思うけど、簡単にバーディが獲れないようにしたい」。頭をフル回転させながら、大会を盛り上げるつもりだ。(福岡市東区/林洋平)

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