河本結が米ツアー撤退を発表「悩む時間の方が多くなっていた」
2021年 リゾートトラスト レディス
期間:05/27〜05/30 場所:セントクリークGC(愛知)
「超カッコ悪いけど決めました」河本結の決意
◇国内女子◇リゾートトラストレディス 事前(26日)◇セントクリークGC (愛知)◇6605yd(パー72)
2020年から米ツアーに本格参戦してきた河本結は、5月の「ホンダLPGAタイランド」を最後に主戦場を日本に移すとSNSで表明。今月10日朝に帰国して2週間の隔離が明け、今大会から国内ツアーに復帰する。公の場で改めて自らの口で経緯を説明。「日常会話も日本語で、美味しいご飯を食べて…。日本って最高だなって思いました」と話した。
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昨年12月の海外メジャー「全米女子オープン」(60位)を終えた頃から「モヤモヤ」した気持ちはあったという。「私らしさ、というか。試合に対して“熱くいたい”、“燃えていたい”という気持ちがプレーから消えていた。ゴルフに対して悩むというよりは、移動はもちろん、生活環境や当たり前なことが日本と違うこととか、そういう悩みに対して向き合っていた」
優勝争いをして2位で終えた3月「アクサレディース」後に再渡米し、4月「ANAインスピレーション」(28位)の試合以降、「『あれ、私、何しているんだろう』という気持ちにもなった」のだという。「ホンダLPGA-」の前に「この大会を最後にしたい」という思いをチームのメンバーに伝えた。「甘かったし、超カッコ悪いけど決めました」
米ツアーを主戦場とする同学年の畑岡奈紗と話すタイミングがあり、「『自分がどういうゴルフ人生を歩むのか、どう自分がありたいのかだよ』って言ってくれた。強いなと思った。いいアドバイスをくれました」とありがたがった。
それでも収穫はあった。「米ツアーは毎試合状況が違うし、新鮮で学ぶことがたくさんあった。そういう楽しさはあって、これを経験し続けていれば成功できるんじゃないかなとは思いました」。すぐにとはいかないが、「またいつかは挑戦したい」と吐露した。
会場は違うが、前回2019年大会では初勝利を挙げた原英莉花と優勝争いを演じて3位に入った。「あのぐらい優勝に向き合えたらいいですね…」。気持ちを新たにしてツアーを盛り上げる。(愛知県豊田市/石井操)