「リゾートトラスト レディス」3日目スコア
2021年 リゾートトラスト レディス
期間:05/27〜05/30 場所:セントクリークGC(愛知)
単独首位の最終日は初めて 工藤遥加「気持ちで負けないように」
◇国内女子◇リゾートトラストレディス 3日目(29日)◇セントクリークGC (愛知)◇6605yd(パー72)
「自分のやることに集中できたので、後悔はないです」。単独首位に立つ28歳の工藤遥加はムービングデーを「73」でプレー。3打あった後続との差は1打に縮んだが、動揺する素振りは見せなかった。
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悪天候だった予選ラウンドとは打って変わり、強い日差しが照り付けた第3ラウンド。きついアンジュレーションや「意地悪く」切られたカップ、時折吹く風に工藤は「追われる立場で無理はできないところ。イーブンで回れれば上出来かな」と目安を立てていた。
前半3番のパー3で1オンできず、5mのパーパットを外してボギーをたたいた。8番で残り125ydの2打目を52度で1mに寄せてバーディを奪ったが、続く9番でティショットを左に曲げて3オン2パットのボギー。2日目に好調をアピールしていたティショットを全体的に「曲げた」ことが伸ばしきれなかった要因とした。
リーダーボードを見れば、この日「67」で回って2位につける新垣比菜をはじめ、勝みなみ、高木優奈、大里桃子といわゆる1998年度生まれの「黄金世代」が後ろに控えている。「(黄金世代は)すごくアグレッシブなゴルフをする印象があるし、全員うまいと思う。明日一緒に回る2人(勝と新垣)は飛距離も出る印象。楽しみです」
そんな工藤もかつては注目の新人選手としてプロデビューし、ここまで歩んできた。レギュラーツアーの大会で、単独首位で最終日を迎えたことは一度もなく、勝利も飾れていないが「気持ちで負けないようにプレーするだけだと思うので、きょうできなかった課題を今から練習してあしたに備えたい」。今年8月に迎える競技生活10周年。てっぺんに刻むのはほかの誰かのものではない、自分の名前だ。(愛知県豊田市/石井操)