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新打法で開眼「ゴルフが全く変わりました」 園田あみは5度目プロテストを心待ち

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の2021年度プロテスト1次予選が、18日からスタートした。コロナ禍の影響で延期され、6月に終了した20年度最終テストは通算4アンダー、20位タイまでの22人が合格。全受験者のうち「約3.9%」しか突破できなかったが、壁に阻まれた選手の大半が再度、今年2回目のテストを受ける。彼女たちは何を思い、チャレンジを続けるのか。その素顔に迫る。

■体の回転スムーズ、再現性アップで「飛距離20yd伸びた」

「黄金世代」といわれる1998年度生まれ、23歳の園田あみは、5回目のプロテストを心待ちにしている。理由は進化を自覚しているからだ。「1年以上前から取り組んでいるスイング改造が、フィットしてきたからです。ドライバーの飛距離も20yd伸びて、ゴルフが全く変わってきました」

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2020年夏、地元大分県を活動拠点にする波当根弓彦プロに師事。左足体重の1軸スイングを教わった。それまでは、右から左の体重移動で2軸のスイングだったが、クラブが下から入るスイングでヘッドが開きがち。結果、ボールに力がうまく伝わらず、上体も突っ込みがちだった。しかし、最初から左サイドに重心を置くことによって、体の回転がスムーズになり、クラブが上から入るようになった。

球筋はドロー系から、ストレートに近いフェード系に。弾道も高くなり、グリーンでボールが止まりやすくなったことで、園田は「これだとフェイスローテーションも使わなくもいいですし、格段に再現性が高くなりました。大事なところでチーピンが出る悩みも解消しました」と目を輝かせている。

波当根プロには高校時代にも教わったことがあったが、「当時は理論が十分に理解できなった」という。そして、卒業年の17年度からプロテストを受け始めるも、2年連続で1次予選不通過。19年度は2次で不通過。カットラインに6打及ばず、ゴルフ自体が嫌になったという。

■5カ月間クラブ握らず、父と「冷戦」もあきらめ切れず

「練習にも身が入らず、父親に『真剣にやらないのなら、ゴルフをやめてしまえ』と言われ、『じゃあ、やめるよ』と言って、実際にクラブを握らなくなりました。ただ、あきらめ切れない思いもあり、週2回のトレーニングは継続していました。そして、5カ月が経った頃、前からエントリーしていた日本女子オープン地区予選が残り1カ月になったことを機会に、練習を再開しました。結局、予選は2打差で落ちたのですが、クラブ選択ミスでナイスショットがOBになったりで、『これはちゃんと教わらないと、一生、プロテストに合格できない』と実感しました。それをきっかけに、波当根さんと再会しました。父親とは、あの大ケンカからは一切口を聞いていませんでしたが、私がまたやる気を見せたことで、自然と話すようになりました。今でも時々、ケンカはしますけど(笑)」

今年に延期された20年度プロテストは、スイング改造の途中だったが、1次は30位タイで通過。山陽GC(岡山県)で受験した2次は不通過も、通算4オーバーでカットラインに3打差だった。「初日は17番まで1アンダーでしたが、18番でヤーデージブックの見間違え、グリーン手前の池に2発入れて『74』になりました。第2日は11番で右ラフに打った第1打が、コブに当たって跳ね上がってOBゾーンに入ってしまいました。結局、この3つのミスが原因でしたが、他はこの先に希望が持てる内容でした」

その後、参加するようになった「DSPE」(ツアープロを目指す女子ゴルファーを支援する団体)の月例会でも上位成績を残しており、自信を深めている。「DSPEはとてもレベルが高いのですが、ラウンド中は流されず、一打に集中しています。6月は2日間で通算1アンダー。第2日の後半に巻き返せたことは大きいです」

好調は継続。待ち望んでいた21年度プロテスト1次予選は、9月1日から開始の周南CC(山口県)で受験する。20年度テストで得た手応えと磨いた新スイングで、一気に合格証書を手にする決意だ。

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