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女子ツアー初の試み 難関の小樽CCでパー4とパー5を使い分け

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 事前(25日)◇小樽CC (北海道)◇パー72・6695yd/パー73・6775yd

ツアー屈指の難関コースとして知られる小樽CC。北海道特有の洋芝に加えて石狩湾からの風に選手らは苦しんできたが、さらに今年は新たな挑戦状がたたきつけられた。

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前年大会から80yd伸びてツアー最長の6775ydとなったほか、ツアーでは初めて日ごとによって1つのホールをパー4とパー5で使い分ける。使い分ける日は未定だが、従来は421ydの16番パー4が、79yd増の500ydパー5へと姿を変える。

コースセッティングを担当した塩谷育代は「世界に通用する選手を輩出する使命がある。対応能力を重視して」と説明した。グリーンのピンポジションの位置を考慮すると例年同じような位置になりがちなのもあるという。

「(近年の)全英や全米を見ても、ティイングエリアを日ごとで変えていたり、コンパクション(グリーンの硬さ)が硬かったりと選手の対応能力を試すようなセッティングが多い」

国内男子ツアーでは過去一度、2019年「日本プロゴルフ選手権大会」で同じように1つのホールをパー4とパー5で使い分け。8番ホールを予選ラウンドでは530ydパー5、決勝ラウンドでは468ydパー4に設定した。

東京五輪の銀メダリストでツアー7勝の稲見萌寧は「(16番は)毎日パー5でいいんじゃないかなと思う。池もシビアなところにあるし、グリーンにはマウンドがある。グリーンを外しても難しい」と練習ラウンドの感想を口にした。

前週大会最終日を首位で迎えるも「77」をたたいて2位に終わったが、気持ちはすでに切り替えている。それでも「何がかは分からないけど、苦手意識がものすごくある」と警戒する。

18年大会以来の出場だが、同大会は初日を「75」で回ったのち棄権をした。「洋芝が苦手というわけではない」と語るが、見えないコースの重圧があるのかもしれない。(北海道小樽市/石井操)

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