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3勝すべて逆転 「ギアを入れた」西村優菜の勝負強さ

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日(19日)◇新南愛知CC美浜コース(愛知)◇6502yd(パー72)

西村優菜がコースレコードタイとなる「63」をマークし、逆転優勝を遂げた。5打差15位という「遠い位置」からのスタートで心を割り切れた。「とにかく自分が伸ばすしかない。逆に言えば、伸ばして優勝じゃなかったらしょうがないかなっていう気持ちだったので、最終組で回る優勝争いよりは気持ちの部分でちょっと楽だったのかな」

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2020年「樋口久子 三菱電機レディス」、21年5月「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」も含めた通算3勝はすべて最終日に逆転してつかんだ。特に優勝争いが佳境を迎えるサンデーバックナインに入ってからの勝負強さは目覚ましいものがある。

「まずは最終日にしっかり伸ばせる選手になりたいっていうのは思っている」。理想を体現する勝利の裏にプロ転向後からのトレーニングがある。「頭の中で車のエンジンをかけるみたいに“バン”って(ギアを入れる)イメージをして、あとはかけたら集中する、集中力を高めるという感じですね」。日々の積み重ねがあるから、勝負どころでプレーが研ぎ澄まされる。

過去の反省も生きている。昨年「日本女子プロ選手権」では単独首位で迎えた最終日に「76」をたたいて7位に沈んだ。

「こういう弱い気持ちじゃ勝てないんだな、というのをすごく感じた。もちろん首位で最終日を迎えたのも初めてで、緊張もすごかった。でも、そういうゴルフを変えないと勝てないと思ったので、次に優勝争いしたときは強い気持ちでやってみようと思った」。その悔しさを糧に取り組んできたことが今につながっているという。

ホールアウト後はプレーオフに備えてパッティンググリーンで練習しながら後続のプレーを待った。「自分がこんなにいいラウンドが出来るのもまさかですし、本当に勝てるとは思っていなかった。トップで迎える最終日は、まだあまり経験したことがない。挑戦の部分でも、経験してみたいですね」。次のターゲットは逃げ切りでのタイトル奪取。最終日に伸ばすイメージは出来ている。(愛知県美浜町/石井操)

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2021年 住友生命 Vitality レディス 東海クラシック



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