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「首の皮一枚」20代選手に負けられない上田桃子の思い

◇国内女子◇TOTOジャパンクラシック 3日目(6日)◇瀬田GC北コース(滋賀)◇6616yd(パー72)

20代の選手が上位を占めるなか、35歳の上田桃子が通算11アンダー2位で最終日を迎える。ムービングデーをボギーなしの4バーディ「68」で回り、7アンダー4位から順位を上げて稲見萌寧と肩を並べた。

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理想のスイングを試合で再現するまではいかず、自分自身を納得させながらのプレー。「絶好調とはいかないなかでも首の皮一枚つながっているかな」と踏ん張った。

スコアを伸ばしたいパー5、出だしの1番から狙っていったが、結局3日間バーディなし。それでも「獲れなかったけど逆に集中できた」と落とすことなく、「何とか流れを切らさないようなゴルフができた。(明日も)気持ちの切り替えしっかりしていきたい」と冷静沈着だ。

最終日最終組でともにプレーする古江彩佳稲見萌寧は賞金ランキング上位の2人。長い今シーズン、もっとも好調を保ってきた選手と渡り合う。「調子がいい選手が上位で、若い子に負けないような気持ちでやる。(2人が)高い集中力で回ると思うけど、そういう伸ばし合いの中で頑張っていきたい」

自身の今大会の記憶をたどると、2006年大会を制したカリー・ウェブとの優勝争いに始まり、翌2007年大会を制して米ツアー出場権を獲得、米国に主戦場を移した。「ゴルフをやめたいなと思っていたなかで勝てて『もうちょっと頑張れ』と思わせてくれた大会。この大会をきっかけにいろんな決断をしていることが多い」と言い、思い入れは強い。

そんなベテランならではの「経験」も上田に言わせればこうなる。「今の(若い世代の)子たちの方が強い。経験なんて何の足しにもならない」。あくまでチャレンジャーの気持ちだと言う。「ただ、30代も頑張れるぞ、ということを他の30代の選手には伝えていきたいというか、自分も頑張っているから他の30代の人も頑張ってほしいと思う」と矜持をのぞかせた。(滋賀県大津市/石井操)

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