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稲見萌寧“苦手コース”で初アンダー 古江彩佳は連覇へ「楽しむのが一番」

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 初日(18日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)

賞金女王争いを演じる稲見萌寧が1アンダー40位、古江彩佳が2アンダー31位で初日を終えた。

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痛めている腰の影響で開幕前日のプロアマ戦を欠場した稲見は、酸素カプセルを利用するなど静養に専念してティオフ。「苦手意識があるからなのか、ショットがムチャクチャ調子悪くて…。ティショットも真っすぐ行かないし、当たらない。セカンドも当たらない、グリーンに乗らないっていうのが多くて…。感覚的には30、40(%)くらい」と不満が口をついて出る。

フェアウェイキープ失敗は3ホール、パーオンを逃したのも4ホール。スタッツ以上に言葉のトーンが重いのは、過去2年連続予選落ちを喫してきたコースに対して良いイメージを持ちきれないことが大きい。「全くイメージが出ないです。芝質なのか、ティイングエリアの形状なのか、コースの見た目なのか…」。それでもパー72だった2019年は「75
」「73」、パー71に変更された20年は「74」「72」と苦しんできた舞台で初のアンダーパーとなった。

「今週は特に苦手意識があるので、その日その日のことでいっぱいいっぱい。(賞金女王を)意識するとしたら最後」。練習量もセーブし、目の前の一打に集中力を高める。

賞金ランキングでは稲見と約1700万円差の2位につける古江は、3年連続で同じハウスキャディに依頼して連覇がかかる一戦に臨んでいる。

最終9番(パー5)はバーディフィニッシュも、上がり4ホールにこの日の3ボギーのうち2つが集中。「ミスをしているところは、ちょっとだけ迷いが頭の中にあるまま打っちゃっている」。修正ポイントを挙げた一方、昨年パー5からパー4に変更された5番では巧みな技を披露。3打目で40ydを残しながら、58度であえて低く出すアプローチ。完璧なスピンコントロールでピタリと止めた一打が光った。

予選ラウンドは稲見が1組前を回るペアリング。「(稲見のスコアは)全然、見ていない。自分のプレーを徹底していました。(逆転賞金女王は)楽しんだ後に結果でついてきてくれたらラッキーだな、うれしいなって。そういう気持ちで頑張っていきたい。一番はこの試合を楽しむこと」と強調した。(愛媛県松山市/亀山泰宏)

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