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「もう、全集中」 渋野日向子は両親の前でバーディ締め

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(21日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)

今季日本最終戦の最終日、渋野日向子には心強い応援団が駆けつけてくれていた。地元岡山から両親、ジュニア時代に通っていたスクールの“後輩”となる子どもたちが観戦に訪れた。

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「ちびっ子たちが早起きをして来てくれて、私の後をついてきてくれて、幼稚園の先生のような気分(笑)。うれしかったし、ありがたかったし、いいところを見せたい欲があった」。気合十分で放った朝イチの1Wショットは右ラフへ。グリーン右からパーセーブに失敗して「1番から、カッコ悪いところを見せてしまって恥ずかしかった」と苦笑いで頭をかいたが、ずっと闘志は燃え上がっていた。

3番(パー3)で10mのバーディパットを流し込み、短いパー4の4番ではレイアップのティショット、46度のウェッジで放ったセカンドと納得のつなぎで2連続バーディを奪った。2番や6番など1Wショットが右に出る場面はあったが、9番、11番と中盤のパー5も攻略。一時は3つ伸ばし、トップ10をうかがう位置まで上がった。

悔やんだのは15番の3パットボギー。17番(パー5)も2オンに成功しながら3パットでチャンスを逃し、18番に全てをぶつけた。

残り141ydから7Iで手前2.5mに絡め、「恥ずかしいところをいっぱい見せてしまったけど(応援の人たち)最後までついてきてくれて。17番も獲り切れなかったので、最終ホールでチャンスについた時点で、ここは決めなきゃいけない、と。もう、全集中してました」。今季日本最終戦の最終ホールをバーディで締めくくり、少しだけ白い歯がこぼれた。

通算9アンダー12位で終え、間もなく12月の米女子ツアー予選会(Qシリーズ)に向けて渡米する。「今年に入ってちょっとずつ有観客でやらせていただけるようになって、制限がある中、応援に来てくださっている方がたくさんいた。応援してくださっている方がいるからこそ、今の自分がいると感じられた1年半のシーズン。もっともっと成長して、もっともっと良いプレーヤーになれるように頑張ります」

日本のファンへメッセージを残した後で「日に日にQスクールが近づいているので、緊張感は前よりも増してきている。ちゃんと通って、来年米国でできるように頑張りたい」と誓った。(愛媛県松山市/亀山泰宏)

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