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賞金女王レースは最終戦へ 稲見「出遅れないように」 古江「強い気持ちで」

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(21日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)

賞金女王を争うランキング1位の稲見萌寧と2位の古江彩佳はともに通算8アンダー19位でフィニッシュ。1696万8474円差のままシーズン最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(25日~/宮崎CC)を迎えることになった。

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連続バーディ発進した稲見は、その後伸ばしきれずに「68」でプレー。ショットの状態について「きのうよりはマシだったかな、くらいです」と苦笑いしつつ、過去2年連続予選落ちだったコースで4日間を戦い抜いたことは素直に喜ぶ。「去年とか一昨年に比べてショットの調子は悪かったけど、パッティングが良くなっているので、そこで助けられた」。痛めている腰の影響も、今週の中では比較的少なかったという。

有利な状況で迎える賞金女王争いに向けた冷静なスタンスは一貫している。「来週の賞金女王(争い)に向けてというより、来週の試合に向けて調整して、最初出遅れすぎないように、少しずつ伸ばして上位にいられればいい。初日からあんまり意識したりはしないかな」と繰り返した。

ディフェンディング大会で稲見より上に行きたかった古江は、前半で2ボギーが先行。後半2つのパー5を含めて3バーディを奪い返したが、「今週を通してアウトコースが難しいというか、自分がうまく流れを作っていけなかった。スコアを落としたところから始まって、順位が落ちたというのを意識して、目の前の1打に集中できていなかった」と悔しがった。

逆転女王に向けたハードルは高いが、昨年2位に入った最終戦の舞台。「気持ち的には“そこ”しかないと考える方が楽かなと思います。あと一戦、やるしかない立場。強い気持ちで挑めたらいい」。可能性は、まだ残っている。(愛媛県松山市/亀山泰宏)

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