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「ダサいかなって抵抗あった」 木下彩は長尺パターで「63」

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 2日目(23日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6447yd(パー71)

ツアー初優勝を目指す木下彩がコースレコードタイ「63」で回り、24位から通算9アンダー2位に急浮上した。初日に同じく8アンダーを出した同世代の高橋彩華に「どうやったら『63』なんて出るの」と話しかけていたが、「100点でした。急にスコアが出てキャディさんとびっくり」とビッグスコアを素直に喜んだ。

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渋野日向子らとともに2018年のプロテストに合格。19年の下部ツアー「中国新聞ちゅーピーレディース」でプロ初勝利をあげるなど、これまでは下部ツアーを中心にプレーしてきた。今季はQTランキング9位の資格で開幕戦からレギュラーツアーに臨んでいる。

山口県出身で基本的には内気な性格とする木下。渋野とは中学時代からの付き合いで「しぶこ」「あやたん」と呼び合っている。方言だからか雰囲気が渋野に似ているとよく人から言われるそうで、「ピンの帽子を被ってたらやばいかな?」と茶目っ気たっぷりに笑った。

身長159cmながら初日12番で285ydをマークするなどショット力が持ち味の23歳。悩みとするのはグリーン上で女子ツアーでは珍しい長尺パターを握っている。

「どうやっても入らない」と3パットが止まらず、周囲の助言を受けて昨年9月「ゴルフ5レディス」から長尺を投入。その際は短めのパターと2本体制で臨んだが、短めのパターは一度も握ることなく長尺に絞った。

「プライドじゃないけど、長尺まではと思っていた。ダサいかなって抵抗はあった。でも今は入ればいいやって。格好じゃないんだなって思った」。右3mを沈めた3番から3連続バーディを奪うと、9番(パー3)では7m、10番では左1mを決めてバーディを奪った。

今季7戦で予選落ちは5戦。それでも今週は「ショットもパットも良かった」と好調さをアピールする。初めての優勝争いで迎える最終日となるが、「出来なくても仕方がないと思っていきたい」と力を込めた。(静岡県伊東市/石井操)

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