<最終成績>フジサンケイレディスクラシック
2022年 フジサンケイレディスクラシック
期間:04/22〜04/24 場所:川奈ホテルGC富士コース(静岡)
やる気MAXで飛びすぎた 11年ぶりの優勝逃した36歳・藤田さいき
◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 最終日(24日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6447yd(パー71)
最終組の1組前から優勝争いを演じた藤田さいきは4バーディ、2ボギーの「69」で回り、通算10アンダーの2位で終えた。前回優勝した2011年「富士通レディース」以来、日本人選手として2番目のブランクとなる11年ぶりの勝利を惜しくも逃した。
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スコアが動くバックナインで一時は単独首位に浮上した。11番(パー3)でスコアを伸ばし、12番(パー5)のティイングエリアで14番ホールにあるリーダーボードを遠目に見た。一番上に自分の名前があることを確認し、この日3つ目のバーディを奪って後続に2打差つける11アンダーとした。ところが、「優勝」を意識したことで少しずつ感覚が狂い始めたという。
13番で右ラフからの2打目をグリーン右奥バンカーに入れてボギーを喫するなど「全部奥に行くようになりました」。15番ではピン上を越えて奥に転がった。「うーん…ここでバーディ獲れていたら(展開は)面白いのに」と悔やむことしきりだった。
「1クラブ下げたのに奥に行って、もう1つ番手を下げる勇気はなかったですね。やる気がですぎていた。すごくいい感じだったけど(優勝者の)白いジャケットは着られなかった。でもすごく楽しかった。優勝は近くなった。どこかで優勝できればいいな」
円盤状の優勝盾を掲げることはできなかったが、初日に決めたホールインワンで500万円の追加ボーナスをゲットした。傷ついた車の修理費用に充てるほか、「記念になるものを何か買おうかな」と使い道を思案中だ。
優勝した高橋彩華が23歳、いずれも3位に入ったのは21歳の安田祐香、26歳の濱田茉優、21歳の後藤未有。20代の選手が上位に名を連ねるなか、3日間の平均ディスタンスが259.33ydで全体4位の36歳は負けていなかった。「まだ行ける」と言い切り、会場を後にした。(静岡県伊東市/石井操)