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私はカメになりたい… 上田桃子のストレスフルな3日間

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 3日目(7日)◇茨城GC西コース◇6680yd(パー72)

初のメジャー制覇に向けて意気込んできたはずが、気づけばコース内をゆったり歩くカメを目で追っていた。「日向ぼっこして、ゆっく~り、何のストレスもなく…うらやましいな」

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上田桃子の通算勝利数にメジャータイトルが加わるのは、また先延ばしになりそうだ。初日からショットが振るわず、予選ラウンドは「76」「74」と崩して通算6オーバー。高速グリーンに翻弄(ほんろう)されて、いいショットを打てたとしてもなかなか寄らない。「どうしてもパーしか取れないゴルフで、本当に難しかった」とストレスばかりがたまっていった。

第2ラウンドのホールアウト時点で、予選通過は厳しい状況。「コースで練習する気分ではなかった」とホテルに戻ってトレーニングをしていると、カットラインが6オーバーまで降りてきた。「練習でやっていることを試合で試せるチャンスがあるのはありがたい」と、目標を優勝から調整へと切り替えた。

3日目は辻村明志コーチとすり合わせたスイングの確認事項を意識しながら回ったが、「ティショットのミスからボギーにつながるショットが多かった」と改善はかなわず。15番までボギーをたたかず1イーグル3バーディと伸ばしていったが、上がり3ホールはバンカーにつかまって2つボギーが出た。

順位は23位に上がったものの「メジャーなのに、調整しきれず歯がゆい」とスッキリしない。6月には海外女子メジャー「全米女子オープン」(ノースカロライナ州・パインニードルズ・ロッジ&GC)への出場が決まっており、そこに向けての準備も進めているが「急にいろんなことはできない」とコーチからも言われたばかり。

「もう下がないので、1個ずつでも伸ばしていくしかないという気持ちで」と通算2オーバー、優勝争いから遠い位置で迎える最終日。まだ日なたぼっこをする気分にはなれないが、ゆっくり、着実に歩みを進めていく。(茨城県つくばみらい市/谷口愛純)

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