今週は首の調子も悪くなさそう

◇国内女子◇リゾートトラストレディス 初日（26日）◇メイプルポイントGC (山梨)◇6580yd（パー72）

20代女性の生活には欠かせないスマホも、その“見方”には気を付けなければいけない。吉川桃は痛みを抱える首を極力折ることなく、姿勢を正して画面に指を滑らせる。

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春先に4戦連続の予選落ちを喫した直後の5月上旬、痛みはピークに達し2週前には試合を欠場した。病院でのMRI検査による診断結果は「ヘルニアの一歩手前のような感じ」といったもの。本来ならば数カ月かけて治療したいが、シーズン中にその余裕はない。睡眠時の枕は高いものが合わず、遠征中も「使わないか、バスタオルを巻くくらい」で対応。もちろん、日々のケアが欠かせない。

ノーボギーの「69」をマークした吉川桃

「毎日寝て、起きて『きょうはどうかな？』という感じ」。目覚めが心配な毎日で、今のところ「痛みがない」今週は心地いい。「ショットは落ち着いている」と前半インでパーを並べ、2mのチャンスを生かした後半1番をきっかけにアウトで3バーディ。オープンウィークに取り組んだアプローチショットの練習、首への負担を軽減するスイングの模索も奏功して、ノーボギーのまま「69」で回り首位と3打差の5位で発進した。

今シーズンは昨年末のQTランキング31位の資格で出場中。第1回リランキング基準競技となる、7月「ニッポンハムレディスクラシック」までは今大会を含めて7試合となった。暫定では55位と低迷している。「ショットの調子が良くなくて、予選落ちが続いていた。1試合、1試合大切にしながらプレーしたい」と確かな復調のときを待つ。（山梨県上野原市／桂川洋一）