30代以上の女子プロペアマッチ 服部真夕&一ノ瀬優希が優勝
歳を重ねても「見てもらう」場を 有村智恵が語る“30代以上限定”大会の目論み
◇国内女子(ツアー外競技)◇KURE×LADY GO CUP ~Let's MOVE 30's~◇取手国際GC(茨城県)
30代以上の女子プロ18人が参戦した「KURE×LADY GO CUP ~Let's MOVE 30's~」の発起人である有村智恵と原江里菜が、大会に込めた思いを語った。
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現在もレギュラーツアーで活躍を続けている34歳の有村は、30代、40代と年齢を重ねた選手にも注目してほしいという思いから、この企画に取り組んだという。「メディアの方も大勢来てくださった。30代でもまだまだこんなに見てもらえるんだ、ということがみんなの糧にもなると思う」と話した。
この日は有村と原の高校時代の同級生で、結婚と出産を経て2019年にツアーを離れた佐藤のぞみと同組でのラウンドだった。「久しぶりに会ったけど、いいゴルフをしていた。お子さんが生まれてから2年くらい経ったけど、いいプレーを見られるとうれしい気持ちになる」と、かつての“戦友”とのプレーを楽しんだ。
佐藤のように、結婚や出産を機にツアーから退く同世代のプロは少なくない。「年齢や環境、状況のせいで何かを諦めるということが少なくなればいい。選択肢が増えて、自分の道を選んでいけるゴルフ界になっていけばいいし、この大会がそういうきっかけになったらうれしい」と思いを明かした。
有村と同じ34歳の原も「私はまだ結婚していないし今も現役でやっているけど、いつか自分がそうなった時に今回みたいな自分たちで作り上げた試合があったらずっとゴルフができるし、やりがいにもつながる」と大会の意義を強調した。
今回は無観客だったが、今後はギャラリーを入れての開催も視野に入れている。「“見てもらう”ことも考えたい。いろんなところに私たちの姿を発信していく上で、どういうふうに見てもらったら人の心を動かせるかを考えて、これからいろんな形の試合をやっていけたら」と、「LADY GO」のさらなる発展を誓った。(茨城県つくばみらい市/内山孝志朗)