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同期が歓喜し、後輩は圧倒された 勝みなみの強さ

◇国内女子◇楽天スーパーレディース 最終日(31日)◇東急グランドオークGC(兵庫県)◇6616yd(パー72)

ラウンド後の取材を受けながら、小祝さくらは何やら焦っていた。「みなみちゃんが…」。勝みなみの快挙Vの瞬間を見届けようと、1分1秒でも早く18番ホールのグリーンサイドに向かおうとしていた。

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取材対応を早々に切り上げ、「すみません。ありがとうございます!」と丁寧にお辞儀。同い年の親友を祝福するために駆け足で去り、無事にウイニングパットを見守り祝福のハグをかわした。

1998年度生まれの“黄金世代”。2014年、当時15歳のアマチュアだった勝はツアー史上最年少で優勝を飾り、ゴルフ界にその名をとどろかせた。それから8年。ツアー通算7勝目は史上初の72ホールノーボギーV。いまや日本の女子ゴルフ界をリードしている24歳が、またも快挙を達成した。

若手プロの“お姉さん”的存在としてツアーで慕われている勝。ホステスプロとして今大会に臨み、決勝ラウンド2日間を勝と同組でプレーした稲見萌寧は「結構伸ばせたけど、ただただみなみさんがぶっちぎってすごすぎた」と称賛した。5打差まで詰めた自身については「熾烈な2位争いを勝ち抜いたので良かった」と笑いながら話した。

昨季9勝の賞金女王は、1つ年上の勝のプレーをこう表現する。「飛ぶし、曲がらないし、距離感もすごい。パッティングも入るので、このゴルフをされたら勝てる人いないなって感じ」。周りを半ばあきらめさせるほど、圧倒的な強さだった。

勝の2歳下、2000年度生まれ“プラチナ世代”の吉田優利は「3日間で20(アンダー)を超えるのは女子では本当に珍しい。それだけみなみさんの良さが全部詰まったスコアなんじゃないかな」と評した。

「3日間で20(アンダー)を超えられるということが分かった。そこを一つの目標にもできるので、自分もそういうプレーができたら、もっと上に行ける」。史上初の快挙Vを成し遂げた先輩のプレーは、後輩たちに大きな刺激を与えていた。(兵庫県加東市/内山孝志朗)

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