西村優菜は万全の体調で国内連勝を狙う

◇国内女子◇CAT Ladies 事前情報（18日）◇大箱根CC（神奈川県）◇6638yd（パー72）

西村優菜は、優勝を飾った7月の「ニッポンハムレディス」以来となる国内ツアー復帰戦に「久々なので、ちょっと緊張感はあります」と話す。

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渡欧直前に日本でツアー6勝目を挙げた。絶好調で臨んだ海外メジャー「アムンディ エビアン選手権」では勢いそのままに初日5位と好発進を見せた。2日目に「73」をたたいたが、決勝ラウンドで持ち直して15位で終えた。「エビアンの時は自分の調子を上げていけたのですごくいい試合だったし、できることはできたんじゃないかと思う」と振り返る。

「緊張」の復帰戦となる

さらに勢いに乗って臨んだ「AIG女子オープン」（全英女子）だったが、開幕前日の夜までキャディバッグが届かないハプニングに遭った。「そのままの流れで全英に行きたかったけど、トラブルもあったのでなかなかうまく調整できなくて…。そこは反省点だった」。自身のミスではないものの、大舞台を万全の状態で戦えなかったことを悔やんだ。

帰国後1週間は休養に充てた。「時間が空いたので緊張感はあるんですけど、それも楽しみながらできたら。まずはしっかり自分のマネジメントに集中して3日間戦いたい」。国内での出場試合2連勝が懸かっている今週。初日は稲見萌寧、勝みなみと同組でスタートを切る。

藤田さいきの復帰戦は「心のリハビリ」

36歳で海外メジャーに初出場した藤田さいきは「気も引き締まったというか、色々チャレンジしたいなという気持ちになったので、またイチから頑張りたい」と、復帰戦に向けて気合は十分だ。

全英女子は通算19オーバーで予選落ち。ほろ苦い思い出になったかと思いきや「道具でどうにかできた部分と、自分自身でどうにかできた部分もあったと思う。初めてなので知識も何もないけど、これが経験の一つになったので、今後また海外に行ったりする機会があったらもっと事前に準備もできるし、もうちょっと違う形でできると思う」と気持ちは前を向いている。

「心のリハビリ。もう1回ゴルフを楽しいなって思えるようにしながら、しっかり仕上げていきたい」。“フレッシュなベテラン”が視線を向ける先には、2011年を最後に遠ざかっている「優勝」の2文字がある。（神奈川県箱根町／内山孝志朗）