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「迷わず行けよ」の名言を胸に 勝みなみ大会連覇

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日(2日)◇紫CCすみれコース (千葉)◇6839yd(パー72)

「まさか連覇出来るとは」。最終組の1組前で、3打差から出た勝みなみが6バーディ、2ボギーの「68」で回り、通算3アンダーで大会連覇を成し遂げた。「めちゃくちゃうれしいです。信じられない」と振り返った。

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難コースに「ボギーを打たずにラウンドする方が難しい」と覚悟の上で臨んでいた。ドロー系の球筋の勝にとって、フェアウェイの左サイドに木がある13番や右ドッグレッグの14番など後半でスコアを落とす可能性あり、前半でどれだけ「貯金」が出来るかがカギだった。

出だし1番でグリーンの右側にあるバンカーからピンそばに寄せてパーセーブして発進すると、3番で109ydの2打目を1.5mにつけてバーディを先行。5番でピン左5mを沈め、7番(パー5)、8番(パー3)、9番を3連続バーディにして申ジエ(韓国)と並んで首位で後半に折り返した。

「3連続バーディで『きょうノッてるな』って。自信もってクラブを振れている」。7m弱のパーパットを残してピンチにした10番もカップにボールをねじ込ませ、気を緩めることはなかった。

明暗を分けたのは、残り160ydだった17番の2打目。「本当なら160ydは7Iなんですけど、風がアゲンストで強くて。6Iを握って風の下を通った場合、グリーン奥に(ボールは)消えちゃうな、と。7Iを握って手前から2パットでもいいという気持ちで打ちました」。入れれば単独首位に抜けると分かっていた2mのバーディパットを沈め、力強くガッツポーズを決めた。

この日は帯同する母・久美さんの影響で、1日に逝去した元プロレスラーのアントニオ猪木さんの詩『道』をYouTubeで聞きながらコース入り。

「(詩の中にある)『迷わず行けよ』が自分のことを言われているような」。“燃える闘魂”と呼ばれたプロレス界のレジェンドの名言を胸に18ホールをプレーした。

今季開幕前に掲げた「メジャー2勝目、年間3勝」の達成に向け、あと1勝。「必ずどこかで勝ちたい」と意気込んだ。シーズン終了後には来季の米ツアーの出場権がかかる予選会も控えている。

「本当簡単ではないと思うんですけど、チャレンジャーのつもりで行ってこようと思います」と語った目に迷いはなかった。(千葉県野田市/石井操)

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