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優勝争いで疲労困憊も 鈴木愛の士気は高く

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 初日(24日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6487yd(パー72)

前週に優勝した藤田さいきとデッドヒートを繰り広げて2位の惜敗で終えた鈴木愛は4バーディ、1ボギーの「69」でプレー。3アンダー10位で好発進した。「力を出し切った」と疲労困憊で今大会を迎えたが、「ショットがいい感じに打てていた。ミスしても集中力を切らさずにできたし、オンとオフをしっかり切り替えられた」。9年連続で出場する最終戦で追い込みをかける。

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アンダーパーで終えた初日は「上出来」と評価した。前半7番は2打目の落ち所が悪く、予期せぬ方向に跳ねてボギーを喫したが、9番で5mのバーディパットを沈めた。

「最低3勝」を掲げて奔走してきた今季はなかなか白星をつかめず、今大会はメルセデスランキング上位者の資格で出場を決めた。年間を通して優勝が無いのは「不本意ですし、思った以上に結果が出なかったのが悔しい1年」。2017年、19年と2度の賞金女王に輝いた功績から、心を晴らすのはなかなか難しい。

それでも、「(今週の)この4日間は来年に向けて見極める意味でも大切になる」とモチベーションは高くある。「結果がついてくればうれしいけど、来年に向けての課題も、良いところも、悪いところも見つけてしっかり来年につなげたいという思いはある」。右サイドが嫌なホールだと、切り返しが早くなりがちというショットはすでに修正ポイントの一つに挙げている。

さらに、年明けのオフもすでに「アリゾナ(州)には絶対に行きます」と恒例の米国合宿も目論んでいる。「やっぱり暖かくて環境がいいところでやらないと。1カ月ぐらい、体力面でも厳しく取り組みたい。みんなが驚くぐらい体も仕上げるつもりです」。望む結果を得るには打ち込むしかないのだ。(宮崎市/石井操)

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