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今季5勝の西郷真央に何が起きた? 通算35オーバーで終幕

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(27日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6487yd(パー72)

今季5勝を挙げてメルセデスランキング2位で最終戦を迎えた西郷真央は初日から「83」「83」「76」「81」と大乱調。宮崎CCでの開催となった2003年以降の記録でワーストとなる通算35オーバーに終わり、今週ばかりは「ゴルフをやりたくないと思った」と言葉を絞り出した。

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不振に陥った一番の要因はドライバーショット。予選落ちを喫した前週大会からドライバーを握るのをやめるなど工夫を凝らしながらスコアメークに励んでいたが、「なかなか自分の思ったような動きができなかったりして、2日目以降は何かしら感覚というか、何かきっかけをつかめるようなラウンドにしたいと一つひとつ確認しながらラウンドしていたという感じ」だったという。

9月「日本女子オープン」の頃から逆球に悩んでいた。「フックの要因を消したいと思ってスイングをいろいろ意識して『全部フェードに』というイメージに直してからちょっとどっちのミスも出るようになって。そこから悩み過ぎた」。ジュニア時代から大きくショットが曲がるプレーヤーではなかったが、今大会ではドライバーに限らずショット全体が左右に散っていた。

3月の開幕戦を制してスタートを切り、序盤で一気に勝利を積み重ねていったが、4月に起きた寝違えで「スイングに対する考え方、感覚が変わってそこから変えなきゃいけないかなと思った。(メジャー大会参戦のため)海外に行ったことで自分の中ではいい方向に働いていた。帰国したときも悩んでいたのはパッティングだった」

「正直、今はティショットが怖い。恐怖がある。本来は一回クラブを握らない時間をつくってからリセットしてゼロから積み上げる気持ちでやりたいという気持ちはある」。後味の悪い終わり方で、ネガティブなことばかりに目が行くが、今大会を含めてグリーン周りのアプローチでは絶妙なショットを見せ、観客を沸かせてきた。この後、女子ツアー、男子ツアー、シニアツアーによる「3ツアーズ対抗戦」への出場が控えるが、オフシーズンに入るのはせめてもの救いだ。(宮崎市/石井操)

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