本業以外での目標は地元の新球場での始球式

◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 事前（23日）◇UMKCC（宮崎）◇6565yd（パー72）

ゴルフトーナメントの会場で、本業の話はそっちのけ。小祝さくらの囲み取材は、スタッフが運営するSNSに投稿された“一人野球”の動画で盛り上がった。

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「全然強い球を投げられない」。小祝が頭の中に思い浮かべるのは、WBCでMVPに輝いた大谷翔平選手のフォームだという。「野球は分からなくてルールも知らないけど、WBCとか特別な試合はやっぱり面白い。スポーツの力ってすごいなと感じました」。同じプロのアスリートとして、世界一に輝いた侍JAPANに感銘を受けた。

ピッチングの練習は実は昨年から始めていた。理由は「始球式に出てみたくて」。当面の目標は、地元・北海道北広島市で3月に開業した新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」のマウンドに立つことで、「その日のために練習しているけど、まだ全然呼ばれてもないです」と笑みを浮かべた。

ここまで2戦連続3位と好調をキープ

肝心の本業に話を戻す。直近は2試合連続で3位と好成績を収めているが、「ショットがイマイチ」と手応えは薄い。持ち球のフェードを打とうとすると、左に真っ直ぐ飛んでいってしまう逆球に悩まされているが、「すごい嫌なので練習場で調整してみて、打てないなら打てないでドローでも良いので」。今の調子に抗わずに、ある意味で開き直りも大切だ。

「ここまではパターがもったいなかったけど、その内入りだすと思う。ショットは日によって良い悪いがあるので、そこは覚悟しながら」。前年大会は5位フィニッシュ。今年もここまで好調を維持しているだけに、今季初優勝への期待もかかる。

雨予報の初日は吉本ひかる、吉田優利とのペアリング。「パターが決まってくれれば良い位置にはいけると思う。このコースは快晴無風でプレーできることがなかなかないので、天気にも左右されずにプレーしたい」と意気込んだ。（宮崎市／内山孝志朗）