「フジサンケイレディスクラシック」最終成績
2023年 フジサンケイレディスクラシック
期間:04/21〜04/23 場所:川奈ホテルGC富士コース(静岡)
神谷そら「自分を見失っていた」 トップ合格の重圧も初V
◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 最終日(23日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6457yd(パー71)
最終18番、70cmほどのウィニングパットを前に手が震えていることに気がついた。「リズム良く打つことだけを考えてやりました」。ルーキー神谷そらがボギーパットを沈めると左手でキャップを抑え、ギャラリーの声援に応えた。
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「こんなに早く勝てるとは思ってなかった。実感はないけど、終わってホッとしている」。1イーグル2バーディ、6ボギーの「73」と今週初めてのオーバーパーにも胸をなでおろした。
首位で出たものの、前半で1つ落として折り返し、11番からは連続ボギーで後退した。「あまりにもひどいゴルフをしている。どれだけ耐えられるか」。フェアウェイキープ率36%(5/14)とティショットが暴れた。17番パ-3で3mにつけてバーディを奪って1打差で逃げ切ったが、苦しんだツアー初優勝だった。
昨年のプロテストに2度目の挑戦でトップ合格。しかし、失敗に終わった1度目の挑戦後は、「1週間ぐらいゴルフから離れました。でもテストをやる前までは練習に行っていたのが、それがなくなった。物足りないじゃないけど、1週間ちょっとで練習場にいました」。家族のサポートもあり、自然と競技に向き合っていた。
プロテストトップ合格の称号にもプレッシャーを感じていた。「期待していないつもりだったが、どこかで期待していた部分があった。結果にこだわって、自分のゴルフを見失っていた」。今季はここまで7試合に出場し、予選落ちが4試合。トップ10もなかったが、難関・川奈で結果につなげた。
名前の「そら」は空のように大きく広い心を持ってほしいが由来で憧れの選手の一人に元世界ランキング1位の宮里藍さんをあげた。「海外の試合にも憧れはある」と目を輝かせた。(静岡県伊東市/玉木充)