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大ピンチで67ydチップイン アマ吉田鈴が姉のメジャーV翌週に4アンダー発進

◇国内女子◇RKB×三井松島レディス 初日(12日)◇福岡CC 和白コース(福岡県)◇6299yd(パー72)◇晴れ(観衆3356人)

大ピンチで起死回生の一打が出た。前半からバーディを重ねて4アンダーまで伸ばしたアマチュアの吉田鈴(日本ウェルネススポーツ大)は、13番で初めてのボギーを喫した。さらに続く14番は1Wショットが入れてはいけない右のバンカーへ。左のペナルティエリアを意識するあまり、左からの風への対処がおろそかになった「ケアレスミス」が悔しさを増幅させた。

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高いアゴも近く、セカンドはほぼ出すだけ。残り67ydから、見えないグリーン面に向かって58度のウェッジで打ち上げた3打目は、手前のエッジ付近にキャリーしてカップに転がり込んだ。「すごく流れが悪い状態で、パーでしのげればいいと思っていた。入ってくれてうれしかった」。予想外のバーディにバンザイして大喜びした。

前週「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で姉の吉田優利が国内メジャー初Vを飾った。「私もああなりたいし、ゴルフだけじゃなく、人間としてもポジティブというか強気というか、見習う部分がたくさんある」という姉への憧れはさらに大きくなった。最近、兄も含めた3人で出かけた焼肉店で「3万円分くらい食べました。支払いはお姉ちゃん払いで…」と笑うほど仲良しの姉妹だが、別々のコーチに師事していることもあり、じっくりゴルフの話をするタイミングは意外にもないそう。

同じ舞台で戦える今週はチャンスとばかりに開幕前日、プロアマのスタートを控えていた姉に頼み込んでアプローチとバンカーショットをレクチャーしてもらった。「(優勝した)先週の中継を見ていて、アプローチのスピードのコントロール、フワッとした球がうまいな、と。すごく聞きたかった。自分の考えていなかったことも教えてもらいました」と感謝する。

16番(パー3)ではバンカーから寄せワンでしのぎ、1.5mにつけた17番のバーディにつなげるあたりも教わったショートゲームの成果をうかがわせる部分だ。4アンダー「68」と好発進を決めても「まだ3分の1しか終わっていないですし、ここからが重要」と表情を引き締めるのは、週末のプレーを見据えているから。プロテストに合格した同級生で川崎春花尾関彩美悠神谷そらの3人が、すでにツアー優勝を飾った。「そこに対しての意識もあります。私も優勝争いに絡まないといけない」と力を込めた。(福岡市東区/亀山泰宏)

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