上田桃子と吉田優利が暫定首位 第2ラウンドは日没サスペンデッド
2023年 ニトリレディスゴルフトーナメント
期間:08/24〜08/27 場所:小樽CC(北海道)
4週前に熱中症で棄権 上田桃子は猛暑に「キャディさんが心配」
◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 2日目(25日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd(パー72)◇晴れ(観衆1258人)
前日から持ち越した分も含め、この日プレーしたのは合計31ホール。第2ラウンドで「67」と伸ばして通算6アンダーの暫定首位で終えた上田桃子は、好スコアの内容を思い出すのもやっとだった。
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連日の猛暑は、午前7時前の練習場から早くも身体にこたえるレベル。「(北海道だけど)こっちの方が、朝が暑い気がする。(例年風が吹く)小樽なのに風がないですし、湿度もすごい」。途中、午後4時くらいと思って時間を確認して、まだ午後2時半だったときは愕然とした。
「先のこととか、あんまり考えられない感じで。(逆に)それが(一打一打の意識につながって)良かったのかな」と言ったものの、長丁場の一日に疲労を隠せなかった。
4週前の「楽天スーパーレディース」では、予選を通過して3日目のスタート前に熱中症で棄権した。「(当時は)かなりヤバかったです」。休養を挟み、前週から復帰して体力面に多少の余裕がある一方で「朝起きると、まだ毎日頭が痛くて…」。選手同士で話していても、何週間も目まいの症状が残って苦しむケースは少なくないという。
身をもって危険性を知ったからこそ、「自分たちは日傘を差したり、氷のうがあったりしますけど、キャディさんとかがすごく心配になりました」と表情を曇らせる。「(キャディが着用する)ビブスをとるとか、カートの使用を許可するとか…」。年々厳しさを増す気候に対して、さらに導入できることはないか。“仲間”への配慮をにじませた。
ことし下部ステップアップツアーでは「試験的」な措置としてカートの使用が認められたこともあった。ただ、1組4選手に1人のキャディとなるステップアップツアーとレギュラーツアーでは状況も大きく異なるため、簡単ではないのも確かだ。(北海道小樽市/亀山泰宏)