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櫻井心那は10代3勝も「私なんかが…」 地元メジャーに弾み

◇国内女子◇ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 最終日(3日)◇GOLF5カントリー美唄コース(北海道)◇6472yd(パー72)◇晴れ(観衆2512人)

大会初日の朝。櫻井心那は、今週初めてタッグを組んだ宮崎晃一キャディから、四つ葉のクローバーを渡された。櫻井は、それをヤーデージブックに大切に挟み、ティイングエリアに向かった。「だから、優勝できたのかな」―。

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首位と1打差で迎えた最終日。櫻井は前半を1アンダー「35」で回り、首位の鈴木愛とは2打差でハーフターンした。

先にホールアウトした山下美夢有、同組の小祝さくらと並んで迎えた18番(パー4)。124ydの2打目で櫻井が選んだクラブは、普段より1番手下の46度のウェッジだった。

「ここでベタピンについたらカッコいいな、と思った。プレーオフをやりたくなかったので、本当にバーディで上がりたかった」。しっかりと振り抜いて放ったボールは、ピン左手前2mについた。

1打ビハインドの鈴木と、小祝がバーディを逃し、入れれば優勝が決まるバーディパットは「きょう初めて緊張していたので、打ち出す方向と距離感だけを意識して打った」。ボールはカップに消え、勝負を決めた。「どんな入り方をしたかも覚えていない。でも、『良かったー』って感じでした」と笑顔で振り返った。

西村優菜稲見萌寧のバッグを担いだことのある宮崎キャディは「実際に担いでみるとスゴいですね。想像以上のポテンシャルを感じました」と19歳を絶賛する。「飛距離は圧倒的ですし、ウェッジの距離感もスゴい。グリーン周りのアプローチはノーミスだったんじゃないかな」。以前から課題として挙げていた100yd以内のショートゲームは、今や強みに変わりつつある。

畑岡奈紗(18歳261日)、宮里藍(18歳360日)に次ぐ、史上3人目となる「10代でのツアー3勝」(19歳202日)を達成したが、「私なんかが並んで良いような方々じゃないので、一緒に名前を出してほしくないくらい。でも、本当に尊敬している先輩ですし、私もそれに続けるように頑張りたい」と、さらなる飛躍を誓う。

次週の地元開催のメジャー「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」(9月7日~/長崎・パサージュ琴海アイランドGC)に最高の形で乗り込む。

「去年の(開催が)決まったときから目標にしてきた。優勝して良い状態で入れると思うけど、気負わずにいつも通りにやれれば」と目を輝かせた。(北海道美唄市/内山孝志朗)

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