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優勝報告で師匠とグータッチ 米挑戦へ原英莉花がこだわったポイント

◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 事前(5日)◇東名CC(静岡)◇6590yd(パー72)

前週「日本女子オープン」で2年ぶりの優勝を挙げた原英莉花は、週明けの火曜日にさっそく師匠の“ジャンボ”こと、男子プロの尾崎将司のもとに向かったという。愛弟子の、それも腰痛の手術からの復活優勝には「もううれしそうにしてくださって。グータッチをしていただきました」と多くは語らなかったが、拳をぶつけ合って喜びを分かち合った。

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ただ、褒めて終わりにしないのも“ジャンボ流”だ。「きょうからエリカを尊敬することにしたよ。お前じゃない方のな」と、ジャンボが指したのは菊地絵理香。原と最終組で優勝を争い、ノーボギーで回って最後まで食らいついた姿を称賛した。「『あれはすごかった』って。あとアイアンショットも磨けよって」。かけられた発破はまた次のステップへのガソリンになる。

今大会を終えたら、原は米ツアーの2024年シーズン出場権をかけた2次予選会(17日~/米フロリダ州プランテーションG&CC)に挑戦するため、国内の試合から離れる。刻一刻と迫るアメリカ挑戦へ、「(プレーするうえで)クラブセッティングに迷いがないように」と準備はしてきた。

初めて海外メジャーに挑戦した2020年「全米女子オープン」では、日本で初優勝したときのセッティング(2019年「リゾートトラストレディス」)で臨み、初日「83」、2日目「78」と沈んで予選落ちした。「(当時は) ソールの当たりかたとかがすごく不安定で。優しいモデルから小ぶりなものに変えてきたのは、アメリカの芝に苦戦したから取り入れてきた部分」と、その後も米ツアーにスポットで参戦して培った経験は生きている。

溝がすり減ったウェッジを差し替える可能性はあるが、セッティング自体は前週から変えずに臨むつもり。予選会挑戦前の最後の試合という意味では大事な一戦にもなるが、「結果はコントロール出来ないので、自分のできるショットをしっかり打って、納得できる形で終われたら」と意気込んだ。(静岡県裾野市/石井操)

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