初日にツアー自己ワースト「83」を喫した

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日(19日)◇マスターズGC（兵庫）◇6495yd（パー72）

今大会で国内ツアーから“引退”するイ・ボミ(韓国)は初日、国内ツアー参戦289試合目で自己ワーストスコア「83」を打ってしまった。バーディなしで8ボギー1トリプルボギー。「最後だから悪いイメージはなくして、いいイメージだけでやろうとしたんですが…。スイングのことを考えないように、と思っていたのに考えてしまった」と残念がった。

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元相棒の清水重憲キャディと必死にプレーしたが

ギャラリーの拍手に迎えられ、スタート10番ティイングエリアに登場した。上田桃子、小祝さくらの同組選手とも和気あいあいのムードの中、ドライバーショットはフェアウェイへ。順調な滑り出しを見せたが、「セカンドショットからのミスが流れを悪くした」と12番まで3連続ボギー発進となった。

「2人と回れるのはうれしくて。2人ともいいティショットをしていて、私もと思って打てたけど…そこだけでした」。応援に駆けつけてくれた大勢のファンのためにも、好プレーを見せたい気持ちを抱えながら、「インパクトで引っ張ってしまう。しっかりフィニッシュまでやりたいけど、それができない。長い一日でした」と左に行くショットに下を向いた。

大勢のファンに見守られてスタートした

ホールアウト時点で自分より下位の選手は1人だけ。国内ツアーで自身初の最下位発進こそ免れたが、今季ツアー8戦目で初の予選通過に向けて苦しいスタートに違いはない。「このスコアだと、あしたが本当に最後になっちゃう。来てくれた皆さんが“うれしい”となるように、私も精一杯がんばりたい」と気丈に語る。

生で最後の勇姿を見ようと、大勢のファンが来た。グリーンサイドで応援幕を広げるファンもいれば、今大会用に販売されたオリジナルのティシャツ、帽子を着用して帯同するファンもいた。終盤8番のパー5では3打目をピンそば2mぐらいにつけて、チャンスメークをする場面もあった。何より笑顔を忘れないよう、心がけた。スマイルキャンディは最後まで全力でプレーするつもりだ。 (兵庫県三木市／石井操)