ショットはそこまで悪くなかった

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 最終日(22日)◇マスターズGC（兵庫）◇6495yd（パー72）◇晴れ(観衆5519人)

1打差3位から出た山下美夢有は、3バーディ、3ボギーの「72」と最終日にスコアを伸ばせず福田真未、尾関彩美悠と並ぶ通算11アンダー2位タイに終わった。ショットも納得のいくものではなかったが、なによりも「パットが入らない」とグリーン上で苦しんだ。

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ティオフ前の練習グリーンではストローク、タッチをしっかり確認し、本番を迎える準備はして臨めていた。それがコースに入れば、たちまち「ピンも難しい位置に切られていて、なかなか思うようなタッチが出ない。そういうところが難しかった」。前半3番は3パットのボギー。14番（パー3）はカラーから7mのバーディパットを2mオーバーさせ、そのパーパットを外す痛恨のミスだった。

短い距離からの3パット…

「ラインの読み自体は悪くないけど、タッチの感覚が合っていない。4日間通して練習からタッチを意識してやっていたけど…合わなかったですね」と、ストローク自体の問題ではないと振り返った。今シーズンも残り5試合。課題は「パターとアプローチ。以上！」と明確にした。

昨季に初めての年間女王を戴冠し、今季は2年連続での挑戦がかかるシーズン。今大会で単独2位になっていればメルセデスランキングでトップを走る申ジエ（韓国）を超えていた。それこそ最終18番で2打目をピン奥にこぼし、寄らず入らずのボギーが痛い。

ああ、入らない…。最終日は30パット

ランキング自体に意識はないと言うものの、「スコアボードを見たのが18番の(3打目の)アプローチショットを打ったあとで。パーセーブすれば単独2位になれたことに気付いたからちょっと悔しい」と振り返った。申との差はわずか20.82ptに迫っている。

ただ、今回で1453万3333円を加算した山下の生涯獲得賞金額は5億1080万6871円。22歳81日での5億円超えは、横峯さくら(23歳281日)が持つ最速記録を更新した。

「結果がそうなっただけというか、それよりも2年連続で予選落ちしているこのコースでしっかり予選通過して上位争いができたのは楽しかった。残り5試合。大きい試合もあるので、また来週から上位で戦えるように練習します」と闘志を燃やした。(兵庫県三木市／石井操)