「ワールドレディスサロンパスカップ」3日目リーダーボード
2024年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ
期間:05/02〜05/05 場所:茨城GC東C(茨城)
河本結&力のきょうだい同日優勝なるか 姉「無欲で」弟「そうなったら死ぬほど幸せ」
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 3日目(4日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)◇晴れ(観衆8156人)
離れていても、気持ちは一緒に戦っている。河本結は悩める弟・力へメッセージを送ったという。「『人に頼らず、自分でゴルフをして』『自分の“ゴルフ脳を戻してこないとムリだよ”』って言ったんです」。ジャッジをして、バッグからクラブを抜き、ショットを放つ。傍らに寄り添うキャディの助言を頼るのではなく、一連の流れを自分自身で完結させることの大切さを説いたのは、姉が不調時に痛感したことでもあったからだ。
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そんなやり取りがあって、今週改めて状態を尋ねた。弟からは「『まあ、いいっす』って。それだけ」。苦笑しながら、ゴルフがいい方向へと進んでいることをにじませる返信がうれしい。大会初日には弟の好発進を知った途端、涙がこぼれたほど。心配で、そしてかわいくて仕方がない。
今週初の60台となる「69」と伸ばしたが、5打差5位からの最終日逆転が容易ではないことは分かっている。「あしたのピン位置を見て、マネジメントを練って、無欲で勝ちたい。“気付いたら優勝してた”くらいのスタンスでいかないと、ちょっと厳しいかな」。同じ5位から3打差を追う弟と今夜連絡を取るつもりはないそう。「優勝してほしいけど、(先は)長いし、彼にも夢がある。そのきっかけになる試合になってほしい。自分のゴルフがいいって言っていたから『安心して、どうぞ』って」
名古屋で戦う弟も「そういうこと(同日優勝)があれば、死ぬほど幸せでしょうけど。なかなか難しいと思うので、上位で戦うことが大事になる」と冷静に話す。2019年「アクサレディス」では姉の初優勝を弟がキャディとして支えた。今回は約290㎞離れた会場で最高の結果を狙う。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)