<前週>ネガティブ×ポジティブの“きょうだい初V” 新垣比菜が人生初のうれし泣き
2024年 宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント
期間:06/06〜06/09 場所:六甲国際GC(兵庫)
数百件?に「全部返信」 新垣比菜は3日がかりでお祝い返し
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 事前(5日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6526yd(パー72)
復活のツアー2勝目に対する反応は凄まじかった。新垣比菜は「返信を書いて出している間に、また送っていただいて。返したら、来るの繰り返し」。優に3桁は超えたであろうメッセージに感謝した。
<< 下に続く >>
前週「ヨネックスレディス」で優勝を決めた最終日(2日)も大変だった。夜にテレビ出演などもこなし、仕事を終えたら日付が変わっていた。「お祝いメールは何件来たかはわからないですけど、2、3日かけて全部お返ししました」と笑った。
6年ぶりの復活劇だった。20―21年シーズンにシードを落として以降、毎年シーズン終了後のQT(予選会)に出て、ツアー出場権を争ってきたが、その心配が消えた。来週の「ニチレイレディス」終了後の第1回リランキング(出場優先順位の再編)も気にしなくていい。「すっきりです」という言葉が、うそ偽りのない心境だろう。
「6年間は長かったのは、長かったです。でも、今年の調子を考えたら、まさか6月に優勝できるとは思えなかったので…」。長くて、短い不思議なトンネルを抜けて、心底リラックスできる環境を手に入れた。
この日はプロアマ戦に出場し、スタート前に大会アンバサダーの宮里藍さんと会った。沖縄出身の同郷で、憧れの大先輩に「おめでとう!」と言われて、ハグしてもらったこともうれしかった。
「体はダルいし、疲れてるなあって思いますね」。それでも、喜びをやる気が体を動かしてくれる。今週も帯同キャディの兄・我如古夢蔵(がねこ・むさし)さんに背中を押されながら、2週連続優勝目指して、コースに立つ。(神戸市北区/加藤裕一)