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思わずこぼれた「ありがとう」 “相棒”片山晋呉が驚嘆した臼井麗香の一打

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 初日(20日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)◇曇り(観衆1388人)

今年3月「アクサレディス」でツアー初優勝を挙げた臼井麗香が5バーディ、2ボギー「69」で回り、首位と4打差の3アンダー9位で滑り出した。

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この日一番のハイライトは、2アンダーで迎えた最終18番(パー5)。3打目はピンまで残り55yd。58度のウェッジを持ち、今週キャディを務める男子プロゴルファーの片山晋呉に「キャリー50ydでいいですか?」と聞くと、片山は「53、4ydはキャリーさせて」と指示を出した。

臼井が「晋呉さんのアドバイスがあったので、私も奥に突っ込めた」と振り返る一打は20cmのベタピン。バーディで締めくくった。片山は「『よくぞ思った通りに打ってくれた』と思ってウルッときた。感動して思わず『ありがとう』って言っちゃった」と“弟子”が魅せたスーパーショットをたたえた。

臼井は「晋呉さんのアドバイスはプレッシャーをなくしてくれるというか、ポジティブなものしかない。私が狭く見えるホールでも『右は大丈夫』とか言ってくれる。気持ちが楽になります」。ツアー通算31勝を誇る永久シードプレーヤーの、選手目線に立ったアドバイスに背中を押された。

片山も「僕は選手の目線で、『選手がこの場面でこう言ってもらったら気持ちよくなるだろうな』と思うことを言うようにしていた」と臼井の気持ちを汲み取りながらサポート。「麗香ちゃんも調子が良さそうだったので、自分の一言でいい方に転がってくれればと思っていた。きょうはそれがハマっていい方に転がってくれた」と一日を振り返った。

「きょうは(臼井に)何回『ありがとう』って言ったかな。思った通りに打ってくれてうれしかったな…。僕はそういうのが好きなので、やっていて楽しかったです」。隣にいる25歳を見て、51歳が頬を緩ませた。(千葉県袖ケ浦市/内山孝志朗)

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