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「“3勝目がしたい”じゃなくて“できる”」堀琴音が感じた悔しさと期待

◇国内女子◇資生堂レディスオープン 最終日(30日)◇戸塚CC西コース(神奈川)◇6697yd(パー72)◇曇り(観衆7752人)

桑木志帆が短いパーパットを残す中、堀琴音は4m前後のパーパットを外して目頭を押さえた。首位から出た最終日は、3バーディ、3ボギーの「72」で回って通算9アンダー。「一日情けなかったですね」と2年ぶりの3勝目には2打届かなかった。

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風が強まったこの日は、しぶとくパーを拾う展開。1番から10m以上あったファーストパットを“OK”に寄せ、3番は3打目アプローチが寄らずボギーのピンチが来たが、7mのパーパットを入れて粘った。「風でジャッジミスをしたり、アイアンの縦距離も合わなかった。もうちょっと、どうにかできた一日だった」と振り返った。

8番(パー3)からの連続ボギーで桑木に1打差をつけられたが、15番で5mのバーディパットを決めてガッツポーズ。ここで首位に並んだが、16番をバーディとした桑木に再び1打差をつけられ、最終18番をボギーで締めて追いつけなかった。

2022年「Tポイント×ENEOS」以来の3勝目は逃したが、久々の優勝争いで得られたものはある。「正直すごく悔しいけど、去年の自分を見たら優勝争いなんて、とんでもないくらい」。昨年はメルセデスランキング51位でシードを喪失。パッティングに苦戦し、今季の平均パット数は本大会前まででツアー70位と落ちていた。

試行錯誤を重ね、約1年前から長尺パターに変更。最近はボールの転がりを意識するようにと、球を見ないで打つ方法を取り入れている。ストロークを気にせず、シンプルに打つために始めた練習が噛み合い試合でも実践。今大会の平均パット数は「27.33」で全体3位に入った。

「最後まで優勝争いができましたし、“3勝目がしたい”じゃなくて“3勝目ができる”と思えた」。自信を取り戻すきっかけをつかみ、次に向けて切り替えた。(横浜市旭区/谷口愛純)

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