ツアー初優勝を目指す22歳。小林光希が4位でスタートした

◇国内女子◇CAT Ladies 初日（16日）◇大箱根CC（神奈川県）◇6652yd（パー72）◇雨（観衆608人）

小林光希は前半アウトで「38」と2つ落とした。4番、9番（パー5）とバンカーが絡むダブルボギーで出遅れる展開。ハーフターン後、クラブハウスで肩を落としていると母・美穂さんから「何しとん！」と“ゲキ”が飛んだ。

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「ご飯をしっかりと食べて、気持ちを入れ替えました。イライラしちゃって、ちょっと見返すぞって」と小林。ギャラリープラザで母が買ってきてくれた油淋鶏丼とたこ焼きを口にしながら、後半のスタートを待つ40分の間に気持ちを整えた。

「頑張りました」という後半は、10番から4連続バーディを奪う。10番は110ydからPWで1m、11番は15ydからチップインでスコアを伸ばした。後半は「32」と、ハーフターンを境に別人のようなプレーを見せ、「怒りのパワーで良かった」と笑顔で振り返った。

パター変更も奏功した。これまでブレード型一筋だったが、今週からツノ型を投入した。「まっすぐ打てばまっすぐ転がるかなって。試合で使えるかなって優柔不断なのですが…。パターがすごく入りました」。この日のパット数はフィールド1位の25打に抑えた。

今週投入したツノ型のパターに好感触

台風7号が接近し、強い風も吹く中、終わってみれば8バーディ、2ボギー2ダブルボギーの「70」でプレー。直近5試合中、4試合で予選落ちを喫していたが、首位に2打差の2アンダー4位で発進した。

年間ポイントレースでは、初シードが手に届く37位につける。プロ2年目の22歳は「自信になったし、あしたからも気を引き締めていきたい。落ち着いたゴルフをできればいい。もちろん初優勝もできたらうれしいけど、まずはシード圏内（50位以内）に入りたい」と気合を入れた。（神奈川県箱根町／玉木充）