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「学びを生かせるように」 馬場咲希がツアー自己ベストタイ“66”

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 初日(25日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6650yd(パー72)◇曇り時々雨(観衆3864人)

第2打でグリーン近くまで運べる計算だった前半9番(パー5)は、ティショットをミスしてバンカーに入れた。バンカーからグリーンを狙いたい気持ちをぐっとこらえ、6Iで打った3打目はカップの真横に着弾。「ちゃんと切り替えて、何ydに刻むと考えられたのが良かった」と、馬場咲希はこの日5つ目のバーディを振り返った。

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「自分で“考える力が備わった!”とは言えないけど。コーチや父と話す中で、そう思ってもらえていたらうれしい」。自信がなさそうに笑ったが、米下部ツアーを回ったこの1年は確実に成長につながっている。7バーディ、1ボギー「66」は、昨年3月「Tポイント×ENEOSゴルフ」初日に続く国内ツアーにおける自己ベストタイ。6アンダー2位で2週前に14位で終えた「富士通レディース」に続いて上位発進を決めた。

今季主戦場にした米下部エプソンツアーは、アテンドの助けを借りながらも一人で回った。去年まで試合について支えてくれた父・哲也さんとは、たまに電話で会話をするくらい。アマチュア時代は父にバッグを担いでもらうこともあったが、向こうでは地元の住人や、コースメンバーが務めるボランティアにお願いすることがほとんど。

「練習ラウンドでコースの特徴を教えてもらって、試合になったらちょっとラインを相談するくらい」。ラウンド中もラウンド後も、常に自分で改善点やマネジメントを考える練習になった。

今週はコーチの坂詰和久氏がキャディを務めてくれていることも支えになり、富士通レディースで感じたショットの不調も立て直した。「先々週よりは良い感覚があったので、いいスコアが出れば良いなという気持ちはあったけど。こんなに良いスコアで回れるとは思っていなかった」と笑った。

富士通レディースは4位で最終日に入ったが、終盤で崩れて「73」と優勝には届かなかった。「先々週の学びを生かせるよう、あしたからまた頑張りたい」と上位を目指す。(埼玉県飯能市/谷口愛純)

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