全パー5制覇でただ一人アンダーパー 「頭がクラッシュしそう」な佐久間朱莉が見せた女王のゴルフ
◇日台女子ツアー共催◇台湾ホンハイレディース 2日目(13日)◇オリエントG&CC(台湾)◇6720yd(パー72)◇晴れ時々曇り(観衆1408人)
気まぐれな強風、うねるバミューダ芝のグリーン、厳しいピン位置。スタート前に5人いたアンダーパー選手が次々と脱落した。通算10オーバーの予選カットラインは今季2戦目で早くも、昨季のワースト記録5オーバー(ダイキンオーキッドレディス)を軽く超えた。異常な難度の台湾決戦。そんな中、佐久間朱莉がただ一人アンダーパーで回り、ただ一人通算アンダーパーで予選ラウンドを終えた。
「昨日はホテルのモールで小籠包を食べたけど、きょうはもう寝ます。頭がクラッシュしそうです」。ヘトヘトになりながら、表情に充実感を漂わせた。
過酷なコースコンディションに「アンダー(パーのスコア)は出ないかな」と覚悟した。初日に採用されたプリファード・ライがなく、3番はボールに泥がついた2打目が制御不能となってアプローチもミス、4番は2打目をブッシュに打ち込んだ。序盤に2連続ダブルボギーを喫した。最悪の展開を「キレたら終わり」と食い止める。
5番のバーディで1つ戻すと後半10番(パー5)で劇的なイーグルを決めた。ガードバンカーからの3打目は左足だけバンカー内で、左足&つま先下がりのライ。ピンまで長く中途半端な38yd。「バーディパットが打てたらいい」と思った50度のウェッジショットが約20yd先にキャリー、15ydほど転がってカップに消えた。「こうなったら寄るだろうな」と想定したイメージが現実になった。
1番、5番、10番、18番というパー5をイーグル&バーディで完全制覇し、初日のホール別難度16番目というチャンスホールの15番でバーディ。残り2日に向けた思いを問われて「ミスを減らして(バーディを)獲れるところで獲って」と話した。そんな抱負はこの日すでに実践済みでもある。国内女子ツアー初の開幕2連勝へ。「やることをやって、結果はついてくるものなので」。昨季年間女王の強さ、貫禄を見せつけて佐久間が大会を折り返した。(台湾・桃園市/加藤裕一)