2026年 アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI

大山志保「こんなに幸せなことはない」 “105歳タッグ”で涙の予選通過

2026年 アクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI 2日目 大山志保
4年ぶりの予選通過を果たした大山志保

◇国内女子◇アクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI 2日目(28日)◇UMKCC(宮崎)◇6539yd(パー72)◇晴れ(観衆3421人)

ホールアウト後の中継局インタビューで、大山志保が泣き出した。「こんなに幸せなことはないです…」。慌てた大会関係者が差し出したティッシュで目元をぬぐいながら、言葉をつないだ。その後の囲み取材では「本当に、やっと一歩進めた気がします。この4年間、白髪が1本増えたり、時間はたっていたけど、私の心はずっと止まっていて。気持ちは1ミリも変わらなかった」と心境を告白。2022年5月「ブリヂストンレディス」以来約4年ぶりの予選通過の感激を味わった。

2026年 アクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI 2日目 大山志保
ガッツポーズと裏腹にホールアウト後は号泣した48歳

ツアー通算18勝で元賞金女王の48歳が3アンダー11位からスタートした2日目、どんどんスコアを落とした。治療法の確立していない難病は「トーナメント特別保障制度」(公傷制度)の2年間(延長1年を含む)を経た今も完治にほど遠い。1番でバーディ先行しながら、4番でダブルボギー。13番で2個目のダブルボギーを喫して通算1オーバー。暫定カットラインに2打足りないポジションまで後退した。「あの時はもう“チ~ン”という感じでした」という。

しかし、そこからドラマが始まった。「でも、思ったんです。“あと5ホールある。そこで2つバーディをとればいいんだ”と」。14番。アゲンストの156ydを6番アイアンで6mにつけ、長いパットを決めた。17番。129ydを9番アイアンで2オンさせたが、8m。下りのラインを外せばグリーンを出かねないほどの強いタッチで放り込み、予選通過ラインに再浮上した。

2026年 アクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI 2日目 大山志保 柏木一了
57歳の柏木一了キャディと“105歳タッグ”で戦う

タッグを組む柏木一了キャディのサポートも大きい。男子プロの今平周吾の賞金王獲得(2018、19年)を支えたキャリアを持つ。大山のバッグは20年以上前に1度担いだだけだが、宮崎県高鍋町出身の同郷だ。2月に仕事をともにする機会があり、2度目のタッグとなったが、57歳のベテランで持病化した両ひざはテーピングでぐるぐる巻き。そのため電動手押しカートを使っていたのだが、13番で車輪が故障し、残り5ホールはバッグを背負って大山を励まし続けた。

そんな“105歳タッグ”の相方は「大山さんはアプローチを全部“入れにいっちゃう”もんだから、どうしてもミスが出て」と苦笑いしながらも「やっぱり賞金女王(2006年)になった人はすごいね」と不屈の闘志に舌を巻いた。

2026年 アクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI 2日目 大山志保
感謝を胸に最終日へ

大山は最終日に向けて「泣いてばっかりですみません」と言いつつ「絶対に諦めないプレーを見せたい」と意気込んだ。柏木キャディは別の電動カートを借りる目途が立った。大ベテランが大ベテランに支えられ、少しでも上位を目指して残り18ホールを迎える。(宮崎市/加藤裕一)

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