“キャロウェイ初”のミニドラ女子は17歳アマ 後藤あいはオーガスタ帰りで今季ツアー初戦
◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 事前(16日)◇熊本空港CC(熊本)◇6595yd(パー72)
ドライビングレンジで17歳の打席の後ろに大人が群がる。防球ネットを突き刺す力強いショットを繰り出す後藤あいは、昨年「Sky レディスABC杯」で国内下部ツアー初優勝した高校生。今季プロツアー初出場を前に、キャディバッグにはスケールの大きさを示すクラブが加わった。
足元の弾道測定器で240yd近いキャリーの数字をはじき出していたのは、1W(キャロウェイQUANTUM MAX)よりも一回りヘッドが小さい「QUANTUM ミニドライバー」。昨年の女子ツアー「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」のドラコン大会を制した飛ばし屋は最近、3W選びに悩んでいたという。
「スピン量が多くて、(ボールが)吹き上がっちゃうのがすごく大変で。ティショットも前に飛ばず、上がりすぎて思うような距離が出なかったんです」。レイアップするときに番手をユーティリティまで落とす時もあり、今年、用具使用契約を結んだキャロウェイに相談。同社担当者が女子ツアーに初めてミニドライバーを持ち込んだ。ロフト角は11度。1Wは8.5度と男子プロ顔負けの設定だ。
2週前、米ジョージア州で「オーガスタナショナル女子アマチュア選手権」に出場した。別コースの予選ラウンドで敗退しても、練習日に「マスターズ」の会場でプレーできた。「ゴルフ場だと思えないくらいきれいな景色で、予選落ちの悔しさもあったんですけど、『ここでゴルフができるんだ…』と本当に楽しかった」。10番ティから出て、11番と13番(パー5)でバーディを奪取(12番パー3はパー)。「テレビで観ていたアーメンコーナー。いろんな経験ができたことが一番の財産になりました」とうなずいた。
2026年は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト合格を目指すシーズン。女子アマチュアにだけ許された、特別な時間は一度きりにするつもりだ。オーガスタに別れを告げて、次の一歩を踏み出す。(熊本県菊陽町/桂川洋一)