昨夏は“大崩れ逆転負け”したけれど… 「成長を感じた」入谷響は終盤ダボでも勝ちきった
◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 最終日(24日)◇袖ヶ浦CC 袖ヶ浦コース(千葉)◇6732yd(パー72)◇晴れ(観衆4350人)
4打リードの独走態勢から一転、サンデーバックナインで苦しんだ。リードが1打になって迎えた最終18番(パー5)で、1Wを振り抜いた。それまで右に出がちだったティショットがフェアウェイを捉えた。直前の17番(パー3)は、5番アイアンの1打目を大きく曲げて右の林へ。痛恨のダブルボギーをたたき、追い込まれていた。ツアー2勝目を遂げた入谷響には「成長を感じられた」価値ある一打だった。
昨年8月の苦い記憶がよみがえる。「CAT Ladies」の最終日、3打リードで入ったバックナインの残り6ホールで6つもスコアを落として9位に終わった。
大崩れの中に、15番(パー5)のダブルボギーがあった。1Wショットを右OBエリアに打ち込んだ。「あのOBは精神的にもダメージがあったし、ショットの自信もなくなっていった。不安要素がありながらのゴルフが続き、今日も正直、少なからずあった」と揺れていた胸中を明かす。しかし、この日は1Wでしっかり打てた。「自分としては頑張れたと思うし、あのショットが打てたことは成長できたのかな」。最終18番を手堅くパーで締め、4バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「71」。通算9アンダーで後続を1打差で振り切り、54ホール短縮競技となった4日間の戦いを制した。
今週の袖ヶ浦CC 袖ヶ浦コースには“トラウマ”もあった。2022年大会に、16歳のアマチュアとしてツアーに初挑戦し、通算7オーバーの102位で予選落ちした。「こんなに難しいコースがあるのかと思った」。狭いフェアウェイ、小さなグリーン、深めのラフ。さらに「当時はバンカーが苦手だった」と言い、グリーン周りにアゴの高いバンカーが点在するコースに歯が立たなかった。
プロとして戻ってきた今週は4年前と違った。「当時に思ったほどではないね」と景色への印象は変わっていた。「プロになっていろいろ難しいコースを回った経験もある」。今季のサンドセーブ率14位(47.059%)は昨季の75位から大きく上昇。キャリアに加え、練習で実力を底上げした自負もあった。「3勝は絶対に挙げたい」というシーズン。残り2勝へ、深めた自信が背中を押してくれるはずだ。(千葉市緑区/塚田達也)