「散歩すらできない」苦しみを乗り越えて 2度の手術から復帰の植竹希望がV争いへ
◇国内女子◇リゾートトラストレディス 2日目(29日)◇グランディ那須白河GC(福島)◇6500yd(パー72)◇晴れ(観衆2424人)
復活の兆しを感じさせた。ツアー1勝の植竹希望が通算2アンダーの7位でホールアウトし、久々の上位争いに加わった。トップ10圏内で週末を迎えるのは、2022年「ニトリレディス」以来4年ぶりだ。
前半4番(パー5)で92ydの3打目をピンそばにつけてバーディを先行させると、6番では85ydから2mにつけてスコアを伸ばした。後半は強まる風に苦しみ3ボギーを喫したが、4バーディ、3ボギーの「71」でまとめた。「朝から強風だったので難しかったんですけど、前半スコアを伸ばせた。後半も2オーバーしちゃったんですけど、内容はひどいわけでもなかった。ショットの調子は良さそうだったので(次に)つながるゴルフでした」と安どの表情を浮かべた。
ここまで苦しい時期を過ごしてきた。2024年に右股関節唇損傷(みぎこかんせつしんそんしょう)の手術を受けた。昨年1月には東京都内でトレーニング中に右手首を骨折し、また手術。「2度と経験したくないです」と率直な言葉に苦しさがにじむ。
術後はボルトで固定され、約3カ月間は医師から歩行を厳しく制限された。「試合に出られるわけでもない、練習できるわけでもない。散歩すらできない」と、焦りばかりが募ったという。
復帰後、ゴルフとの向き合い方は変わった。「体幹で使えていない部分があって。それを無意識で使えるように」とスイングイメージの見直しを行うだけでなく、「とにかく打ち込む」ような体に負荷がかかる練習は控え、トレーニング内容やセルフケアを一から組み立て直した。現在は週に6日ほどジムに通っている。「きょうも行ってました。朝は絶対行くし、ちょっと体調が良い時は終わってからも」と自身の体と向き合っている。
「過去の自分とは違う、良い自分が見つけられたようなゴルフでした」。けがを経験したからこそ、以前のように自分を追い込み過ぎることはなくなった。「ガーってやるのもいいけど、今はそういうフェーズじゃない。もう少し人生を楽しもうと思う」。2022年「KKT杯バンテリンレディス」以来の2勝目に向け、新たなゴルフで優勝争いに臨む。
(福島県西郷村/安平賢太郎)