「日本語はまだまだです…」 両親は日本人・豪州育ちのルーキー肥後莉音が躍進
◇国内女子◇リゾートトラストレディス 2日目(29日)◇グランディ那須白河GC(福島)◇6500yd(パー72)◇晴れ(観衆2424人)
強風が吹き抜ける難コンディションの中、ルーキーの肥後莉音が好位置で決勝ラウンドに進んだ。前半2番(パー3)で1mにつけて流れをつかむと、4番(パー5)、5番と3m以内につけて連続バーディ。後半は2ボギーを喫したものの「風が吹くのは分かっていたので(前半に)伸ばしたかった」というプラン通りの貯金を守り、5バーディ、2ボギーの「69」をマーク。33位から通算2アンダー7位に浮上し、9試合ぶりに週末へ進んだ。
23歳のルーキーは異色の経歴を持つ。出身が鹿児島県の父と兵庫県の母のもとにオーストラリアで生まれ、18歳まで過ごした。その後はアメリカのペパーダイン大に進学し、昨年2度目の挑戦でプロテストに合格。名前の由来は覚えてもらいやすいようにとLION(ライオン)からきている(ちなみに兄は大河=TIGER)。
「両親は私に日本語で、私は英語で返しちゃう。この1年間でちょっとは(日本語が)上達したかなと思うけど、まだまだです」。そう笑って話す日本語はゆっくりながらも丁寧だ。
今季はQTランキング23位の資格で前半戦に出場している。米ツアーのQスクール(予選会)を受け、米下部エプソンツアーの出場資格も手にしていたが、日本を主戦場にしたのには理由がある。「やっぱり難易度が高く、強い選手とか(たくさん)日本にいる気がする。日本からアメリカに行った選手もすぐ活躍されているのでいいなと」
ここまで10試合に出場して予選通過は1度だけで、8試合連続で予選落ちが続いている。プロツアーの壁の高さを痛感しているだけに、今大会での上位進出は大きな自信になりそうだ。「(まずは)1勝目を挙げられるように。シード権を1年通してとれるように頑張りたい」と意気込む。
その先には米ツアー(LPGA)の舞台も見据える。「最終的にはLPGAで活躍したいんですけど、(その前に)何年間かは日本で活躍できるようになりたい」。豪州で生まれ育った23歳が、日本の地で確かな足跡を刻み始めている。(福島県西郷村/安平賢太郎)