酷暑の死闘は「あまり覚えていない」 永峰咲希は攻めのゴルフで連覇へ
◇国内女子◇資生堂・JALレディスオープン 事前(1日)◇戸塚CC東C(神奈川)◇6487yd(パー72)
5年ぶりの勝利に涙した一年前の記憶ははっきりしない。永峰咲希は最高気温34.2度の酷暑のなか木戸愛と争ったプレーオフを、「正直、何ホール目にあれをしたとかあまり覚えていない。ピンが切り替わって勝ったから、たぶん3ホール目だったなぐらいで…」と振り返る。7月を待たずに梅雨が明けていた前年を思えば、今年は快適に回れそうだ。
3月「アクサレディス」で自身初の2季連続優勝を遂げた。2020年「日本女子プロ選手権」から昨年の本大会まで5年かかったことを思えば、早々に次の結果が出たといえる。しかし、4勝目以降の11試合はトップ10がなく、予選落ちは4回と状態が上向かない。実はクラブ選びに難航していた。
永峰がアイアンに求めるのは「顔」。アマチュアだった15歳からクラブ提供を受け、プロ転向後は用具使用契約を結んだテーラーメイドとの関係を今季は解消し、契約フリーに。理想の一本を求めてテストを続け、前週までは毎試合のようにアイアンを入れ替えていたという。「顔を重視すると『顔はいいけど飛びすぎる』とか、『打感はいいけど顔が違う』となってなかなか難しい」と試行錯誤を続ける。
今週は前週に引き続き「テーラーメイド P760」を使用する。「昔からのものを引っ張り出してきて。強いて言えば、もう少しストレートな顔が好きなんですけど、いったんはこれが一番コントロールできている」と話した。
2年ぶりの月曜決着となった前週から中2日を置いてディフェンディング大会を迎える。今年は例年の西コースから東コースに舞台が移った。多くの選手がこの日のプロアマでしかコースチェックができない中、永峰には一つ利点がある。1カ月前にプライベートで回る機会があった。「大会を見据えてではなく、たまたま誘われて。『ちょうど良い!』と。今週は練ランができなかったので、回れていてよかった」と思わぬ幸運だった。
優勝スコアが9アンダーだった昨年と比べ、総距離が279yd短い今年は伸ばし合いを予想する。「アイアンのテストをする中で“守りのゴルフ”になって、ストレスも溜まっていた。今週はしっかりピンを狙って、“攻めるゴルフ”がしたい」と意気込んだ。31歳にして初のシーズン複数回優勝を狙う。(横浜市旭区/合田拓斗)