プロテスト1位合格後ツアー37戦で予選落ち33試合… 天国から地獄を味わった清本美波が見つけた光
◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目(24日)◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6485yd(パー72)◇晴れ
2023年プロテストトップ合格の清本美波が、長いトンネルの出口を見つけつつある。「きょうは練習の時からスイングのキレがよく、体の状態もよかった。自信を持ったままスタートできた」。プロ転向3年目でツアー初の60台「68」を記録した初日から、5バーディ、ボギーなしの「67」で連日の自己ベストを更新。通算9アンダーで、今季4戦目にして初の予選通過だった4週前「アース・モンダミンカップ」から2試合連続で週末のプレーを確実にした。
“現役高校生1位合格”で注目を集めた後の道のりは険しかった。予選通過はルーキーイヤー24年がツアー9試合で1度、25年も24試合で1度だけ。QTランク59位で迎えた今季も4試合で1度。通算37試合で33度も予選落ちを喫した(25年に棄権1試合)。
プロの厳しさは予想していたが、出れば予選落ちの連続には心も折れる。「気持ちの面からどんどん自信がなくなって、悩み始めちゃって、シンプルに考えられなかった」
状況を打開しようと、昨夏から愛知県名古屋市内で柴田祐次コーチの指導を受けるようになった。柴田コーチはジュニア、一般ゴルファーも教えており、そこにプロの自分が混じってレッスンを受ける。「実感のあるスイングができるようになってきた」と感覚頼りだったスイングの動きを数値で分析し、低弾道の軌道を高くするように取り組んでいる。「空いている時間にしっかり見てもらう感じです。『来週も頑張ってね』って声を掛けてもらえる」。同じ“生徒”から応援してもらえるのも新鮮だ。
苦しい時期はいつもツアーに帯同する母・一美さんが支えてくれた。初日で出遅れると「もう試合に行きたくない」と思う日もあったが、それでも「出ないと変わらないから」と背中を押し続けてくれている。
遠回りを重ねながら、少しずつ自信を取り戻し始めた20歳。やっとつかんだ手ごたえを今大会で本物にしたい。(福岡県糸島市/安平賢太郎)