「若い選手に負けていられない」下部最年長Vの福田侑子は同期の笠りつ子、宅島美香、藤田さいきから刺激
◇国内女子下部ステップアップツアー◇カストロールレディース 最終日(31日)◇富士市原GC(千葉)◇6515yd(パー72)
35年ぶりに歴史が動いた。福田侑子が1991年「RNCレディースオータカカップ」の池渕富子の記録(44歳233日)を更新する、下部ツアー史上最年長優勝(44歳262日)を飾った。2006年のプロ転向から21年目で初のタイトル。「積み重ねてきた経験が結果に出ました」と喜んだ。
1打差を追ったこの日は前半2番(パー3)からの連続バーディで滑り出した。後半14、15番で再び2連続を決め、通算14アンダーでホールアウト。首位に並んだプロ2年目の中地萌とのプレーオフに突入した。
パー4の18番で行われた1ホール目。中地が先に打った2打目がピン手前5mにつくと、「若い選手に負けていられない。プレーオフで逃げていたら話にならない」と闘志に火が点いた。残り176ydから5UTで放ったショットを手前2mに寄せ、バーディで勝敗を決した。
2012、13年とレギュラーツアーのシード権を確保していたが、腰回りのケガにより翌年にシードを喪失。引退を考えた時期もあったという。それでも、ケガと付き合いながら地道に練習を重ねてきた。
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)78期生の同期の活躍も刺激になっている。3月のレギュラーツアー「Vポイント×SMBCレディス」で笠りつ子が5年ぶりの通算7勝目を挙げ、2週前「あおもりレディス」では宅島美香が下部ツアー最長ブランク優勝(17年267日)を遂げた。「純粋にうれしかったです。宅島さんや笠さん、藤田さいきさん、全美貞さんは同期で、みんなこの歳で頑張っていますよね。若手のお手本になればいいなと思いながら、ベテランはベテランで負けないよというのはある」と、若年化が進むツアーにあって向上心は尽きない。
今回の優勝で9月の国内メジャー「ソニー日本女子プロ選手権」の出場権を得た。会場の石川県・片山津GC白山Cは合格した2006年のプロテストでプレーした思い出深いコースだ。「テストに合格した地に戻るのは感慨深いです」。44歳、まだまだこれから。