「この大会は結構狙ってます」農家育ちの菅楓華がどうしても欲しい“戦利品”
◇国内女子◇CAT Ladies 事前(20日)◇大箱根CC(神奈川)◇6657yd(パー72)
菅楓華が今大会での優勝に目をぎらつかせるのは、ちょっと特別な理由がある。「この大会は結構狙って頑張っている。唯一この大会が“あれ”なので」。笑いながら視線の先にあるのは、建設現場や農業など幅広い用途で使われる副賞の「ミニホイールローダ」と呼ばれる重機だ。
宮崎の実家ではトマトやキュウリ、米などを栽培し、幼い頃には父のトラクターに乗った思い出もある菅にとってはまったく縁のない代物でもない。「結構本格的にやっていて、機械はいっぱいあります。お父さんが全部乗りこなしている」と言うが、実際に使えるのかと問われると、「機械が違うので…。でも、何かに使える」と笑う。家族からは「この大会は機械があるからね」と、少々強めの期待をかけられているという。
もちろん、お目当ての副賞が意識できるほど状態も上向いている。「AIG女子オープン(全英女子)」では1打及ばず予選落ちを喫したが、「全英の狭いコースを経験してから、日本のコースはすごく広く感じる」と、帰国直後の「北海道meijiカップ」で4位。前週「NEC軽井沢72」でも2位につけるなど、今季ここまでのトップ10入りは全体1位の12回を数える。
年間ポイントレースでは首位・桑木志帆と658.68pt差の2位だが、9月以降にはポイント配分の大きい国内メジャー3試合が控えている。「本当にまだ分からないと思っている。やれることをしっかりやって、最後に結果がついてきたらいい」と年間女王争いを悲観してはいない。
先を見据えながらも、まず欲しいのは3月「台湾ホンハイレディース」以来となる今季2勝目だ。「(国内)メジャーに向けて、ひとつひとつの試合も大事になってくる。3日間でもしっかりトップ10に入り続けられるように頑張りたい」。ポイントと“戦利品”を狙う農家育ちの21歳は、いつも以上に気合を入れた。(神奈川県箱根町/安平賢太郎)