「一人じゃない」 佐久間朱莉を逆転Vに導いた上田桃子のメッセージ
◇国内女子◇ニトリレディス ゴルフトーナメント 最終日(30日)◇釧路カントリークラブ鶴居東C(北海道)◇6640yd(パー72)◇晴れ(観衆2448人)
最終18番(パー5)、4mのバーディパットをねじ込むと右拳を何度も握った。2打差4位から出た佐久間朱莉が7バーディ、1ボギーの「66」をマーク。通算11アンダーで逆転優勝を飾った。
「思ったよりもしっかりと身体が動いた。入れたら優勝できると思って打ちました。カップ真ん中から入ってくれたのでうれしい」。3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」以来の今季2勝目に笑顔を見せた。
出だし1番は134yから8Iで10mにつけてバーディ発進。3番(パー3)は4mを決めるなど前半で5バーディを奪った。12番(パー5)は1.5m、13番は1mのバーディパットを外したが慌てなかった。「後半は赤字(アンダーパー)で回る」を目標に掲げて2打差で逃げ切った。
自信を完全に取り戻した4日間となった。4週前の海外メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」は通算11オーバーで予選落ち。プロテスト同期合格で切磋琢磨してきた桑木志帆が日本勢7人目の女子メジャー制覇を達成しただけに悔しさは人一倍あった。
帰国直後の国内ツアー「北海道meijiカップ」は初日に「80」をたたくなど、ここでも予選落ち。悪い流れから抜けきれなかった。それでもツアー17勝の大先輩・上田桃子からInstagramのDMで「チャレンジ精神を忘れないでプレーしたら良いよ」とメッセージをもらった。
佐久間は「自分一人じゃない。周りが支えてくれた。そこから吹っ切れてイチから頑張ろうと挑みました」。続く「NEC軽井沢72」は7位、前週「CATLadies」は13位と徐々に調子をあげていった。「今週は特に自分のストロークできる回数が増えた」。最終日は全体3位の27パットを記録した。
300ポイントを獲得した年間レースでは5位から2位に浮上し、全英覇者の桑木とは約700ポイント差に詰め寄った。2年連続の年間女王へ「あきらめていないです。国内メジャーはあと3つある。あと、どれだけ勝てるかに集中して残りの試合に挑みたい」と意気込む。
米ツアー挑戦についても「(予選会は)たぶん受けないと思います。8割受けないと思います。日本ツアーでもっと無双しない限り向こうで戦えない」。残り13試合での逆転女王へ追撃体制は整った。(北海道鶴居村/玉木充)