息切れ、過呼吸…「気胸」に苦しんだ2年間 竹内美雪は「ゴルフが本当に楽しい」
◇国内女子◇ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 初日(4日)◇ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜)◇6531yd(パー72)◇雨(観衆1992人)
最終9番でボギーを叩き、2022年10月「マスターズGCレディス」3日目に記録したツアー自己ベスト「66」に及ばなかった。それでも、5アンダー4位発進を決めた竹内美雪の表情は晴れやかだった。「ショットもパットも良かったです。今週、パターの担当者さんにお願いして、1度アップライトにしてもらい、鉛を貼ってもらったりして。本当に支えてもらっています」。緑にあふれたゴルフ場ならではの空気がおいしくてたまらない。
2024年9月の国内メジャー「日本女子プロ選手権」から2試合連続で棄権した。原因は外傷性気胸(がいしょうせいききょう)。胸壁や肺が傷つき、空気が漏れて縮んでしまう病気だった。
治療を受け、早い段階で医者には「治った」と言われたが、自覚症状が続いた。ラウンドすると苦しい。「息切れして、過呼吸も起こしたりして」。症状改善のスピードは遅く、徐々にトレーニング、練習を重ねて「完治した」と思えたのは、今季ツアー初戦となった8月「CATレディース」の約1カ月前のことだ。約1年前には20yd落ちていたドライバーの飛距離が戻った。症状と相談しながらのトレーニングで体重は2kg落ちたが、アイアンのシャフトを替えるなどギアを調整することで復活の道を探ってきた。
「どうしてもゴルフがやりたくて…。本当に周りのみなさんの支えで、戻ってこれたと思っています」という竹内は「今はラウンドしてるだけで気持ちいい。ゴルフが楽しいです」と笑顔が絶えない。プロ13年目の30歳。待望のツアー初優勝へ。「せっかくゴルフも良くなってきた。残り2日、さらに波に乗っていきたいです」。戦う準備はやっと整った。(岐阜県瑞浪市/加藤裕一)