母の故郷・石川への思いも胸に 山下美夢有は史上2番目の“年少3冠”チャレンジ
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 事前(9日)◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川)◇6755yd(パー72)
今季米女子ツアー2勝を挙げ、世界ランキング6位で強力なフィールドを引っ張る存在として、山下美夢有は特別な思いを胸に2026年の国内ツアー初戦に臨む。母・有貴さんが石川県出身。「毎年時間がある時には石川に来て、おいしいものを食べて、米ツアーに行ったりしている。ご飯も大好きですし、この石川の雰囲気も大好きなので、ここでプレーできるのが楽しみです」と笑顔で話す。ことしも一時帰国したタイミングで足を運んでいる、山下家にとって大切な場所だ。
父・勝臣さんは富山県出身で、北陸への思い入れは強い。2024年に能登半島地震が発生した時には被災地支援のため、日本赤十字社へ500万円を寄付した。ことし8月にも能登地方は記録的な大雨に見舞われており、今週は大会公式グッズ(選手メッセージタオル)の売り上げの一部を被災地復興の義援金として石川県、熊本県に寄付する側面もある。「復興にはまだまだ時間がかかると思いますけど、いま私ができることは皆さんにいいプレーを届けられるように頑張ること」と表情を引き締めた。
3勝(22年サロンパスカップ&リコーカップ、23年リコーカップ)を挙げる国内メジャーのなかでも、手が届いていないタイトルとしてモチベーションをかき立てられる部分もある。「私はまだこの選手権は優勝したことがない。そのタイトルはやっぱり獲りたい」。25歳42日での3冠達成となれば、諸見里しのぶ(23歳59日)に次ぐ史上2番目の年少記録。世界を舞台に活躍を重ねるにつれ、背負う期待は大きくなる。「注目されるのはうれしいと思いますし、その分、結果もそうですし、自分の(理想とする)プレースタイルをもっと見ていただきたい」と風格も漂わせた。
初めてとなる片山津GC白山コースは、タイトなフェアウェイの両サイドに密集したラフが待ち受けるハードセッティング。ちょうど1Wショットで打つ距離の地点は特にラフが深く、ドッグレッグのホールで転がって突き抜けてしまうリスク管理も問われる。米国に比べてボールが浮く日本の芝質はわずかにアイアンショットが飛ぶ傾向も感じており、計算通りの縦距離で砲台グリーンを狙うためにも「やっぱりコースマネジメントが重要。いかにティショットをフェアウェイに置くか、ラフに入れず頑張りたい」。誰よりこだわって追求しているスタイルを貫ければ、おのずと結果もついてくることは米ツアーでも証明している。(石川県加賀市/亀山泰宏)